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情報セキュリティとは

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情報セキュリティ

Webサービスにおいてのセキュリティ(安全保障)です。情報セキュリティにおける理想は、「不正なアクセスや情報の漏洩を防ぎつつ、権限がある人は便利に利用できる」状態を維持することです。「機密性」「完全性」「可用性」の3つの要素を維持することを目標にします。
①機密性 権限を持たない人が情報資産を見たり使用できないようにすること
②完全性 権限を持たない人が情報を書き換えたり消したりできないようにすること
③可用性 権限を持つ人がいつでも利用したいときに利用できるようにすること

脆弱性(ぜいじゃくせい)について

コンピュータやネットワーク、アプリケーション全体のセキュリティに弱点を作り出すコンピュータソフトウェアの欠陥や仕様上の問題点のことを脆弱性と言います。Webアプリケーションに脆弱性があると、開発者側だけでなく、利用者側も被害を被る可能性があり、様々な被害が生じる可能性があります。脆弱性は、バグや、開発者のセキュリティチェック不足により生まれます。

脆弱性によってもたらされる被害

脆弱性がアプリケーション内に存在することによって、以下のような被害が想定されます。
①個人情報を勝手に閲覧される(機密性侵害)
②Webページの内容が改ざんされる(完全性侵害)
③Webページ自体が利用不能になる(可用性侵害)
このような問題が起きてしまうと、利用者への金銭的損失の補填や補償、開発者の社会的信頼の失墜による売上の減少、Webサイト停止による機会損失など多くの被害をもたらすので脆弱性対策は必須です。

脆弱性が生まれる理由

一つは、バグによるもの
二つ目は、開発者側のセキュリティチェック不足によるもの
ここでいうバグとは、クロスサイトスクリプティングのように投稿フォーム等にscriptタグでJavascriptのコードを記述・送信することで、それがページに埋め込まれ、実行されてしまうといったようなプログラミング言語の仕様に起因するものようなことを言います。

クロスサイトスクリプティング(XSS)

Webサイトに利用されるアプリケーションの脆弱性もしくはその脆弱性を悪用した攻撃のことです。特にWeb閲覧者側が制作することのできる動的サイト(例:TwitterなどのSNS、掲示板等)に対して、その脆弱性を利用して悪意のある不正なスクリプトを挿入することによりその発生するサイバー攻撃です。

HTTP

HTTPとはWebブラウザとWebサーバの間でHTMLや画像ファイルなどのコンテンツの送受信に用いられる通信プロトコルです。Webページを閲覧・利用することができるのもHTTPという仕組みがあるからです。

プロトコル

複数のユーザが滞りなく信号やデータ、情報を相互に伝送できるよう、あらかじめ決められた約束事や手順の集合のことです。
例えば人と人との会話を例とすると、片方が日本語で話し、もう片方が中国語で話していては会話にならない状態です。
そこで、会話を成立させるためには使用言語をきちんと決める必要があります。この使用言語を何にするか決める役割が通信におけるプロトコルにあたります。
HTTPはクライアント(自分のパソコンなど)、ブラウザからのリクエストに対して、サーバからのレスポンスが返ってくることによって実現します。
例えば飲食店で考えたときに、料理を注文します。すると、お店側は注文された料理を提供します。
HTTPもこれと同じでクライアントが要求したページをサーバ側がクライアントに合わせて提供するという仕組みになっています。
例として、クライアントとサーバー間でHTTP通信を行う際はメッセージのやり取りを行います。
まず、クライアントからサーバーに対して以下のようなリクエストメッセージを送信します。

HTTPリクエスト
GET / HTTP/1.1 リクエストライン
Accept: image/gif, image/jpeg, / ヘッダ
Accept-Language: ja
Accept-Encoding: gzip, deflate
User-Agent: Mozilla/4.0 (Compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1;)
Host: www.xxx.zzz
Connection: Keep-Alive
(空行)
メッセージボディ(POSTメソッドなどで使用)

www.xxx.zzz というアドレス
に対してHTTP/1.1というバージョンを使い、GETメソッドで"/"パスにアクセスしたい、というメッセージをクライアントからサーバに送っているいう意味になります。
それに対してサーバは以下のようなレスポンスメッセージを返します。

HTTPレスポンス
HTTP/1.1 200 OK ステータスライン
Date: Sun, 11 Jan 2004 16:06:23 GMT ヘッダ
Server: Apache/1.3.22 (Unix) (Red-Hat/Linux)
Last-Modified: Sun, 07 Dec 2003 12:34:18 GMT
ETag: "1dba6-131b-3fd31e4a"
Accept-Ranges: bytes
Content-Length: 4891
Keep-Alive: timeout=15, max=100
Connection: Keep-Alive
Content-Type: text/html
(空行)
htmlやcssの情報(メッセージボディ)

ステータスラインを見てみると先ほどのリクエストメッセージに対して、HTTP1.1/(バージョン)200(ステータス番号)OK(補足メッセージ)と返しています。
これは「HTTP/1.1というバージョン下でリクエストを受け付けました」という意味を表しています。

ステータスコード

HTTP通信のレスポンスメッセージのステータスライン中にある3桁の数字で、クライアントからのリクエストに対して、サーバからの返
100の位に意味があり、そちらで分類されます。

ステータスコード 意味
100番台 処理が継続中
200番台 正常終了
300番台 リダイレクト
400番台 クライアント側でのエラー
500番台 サーバー側でのエラー

よく使われるステータスコードとしては、200(正常終了)、301及び302(リダイレクト)、404(ファイルが存在しない)、500(内部サーバーエラー)などがあります。

セッション/クッキー(cookie)

HTTPは、ステートレスな通信となっています。
ステートレスとはサーバが現在の状態を保持せず、ユーザの入力の内容のみによって出力が決定される状態のことです。
例えば、ユーザのログイン状態やECサイトのカート機能などがあります。これらは、ページが遷移してもユーザの情報や購入しようとしている商品の情報を保持している必要があります。
こういった状態を保持するために用いられるのがセッションであり、HTTP通信のセッションを管理するために作られた仕組みをクッキー(cookie)といいます。このような通信をステートフル通信といいます。

セッション

複数回に渡るリクエストにおいて、クライアントを特定するための仕組みです。具体的には、クライアントは初回のリクエストで自身を識別させるIDをサーバーに渡します。以降、サーバーはそのIDを持ってクライアントを認識します。

クッキー(cookie)

クライアント側のブラウザに保持することができる情報のことです。通常、初回の通信でサーバーがクライアントにクッキーとしてセッションIDを保持させ、以降クライアントはそれを用いてサーバーに対して自身を特定させます。
実際にクッキー(cookie)がどのように使われているか
まず、サーバー側で明示的にクッキー(cookie)を設定しますよ、という宣言をします。
Railsでは、session_store.rbというファイル内でセッションの管理方法を指定します。デフォルトでクッキー(cookie)を利用する設定になっているため、Railsでは意識せずクッキー(cookie)でのセッション管理を行うことができます。

config/initializer/session_store.rb
TechReviewSite::Application.config.session_store :cookie_store, key: '_tech_review_site_session'

ログイン処理を例にとると、以下のような流れでクッキー(cookie)が利用されます。
①クライアントはログイン画面でIDとパスワードを入力する
②すると、サーバでクッキー(cookie)が生成され、クライアントが保持する
③次回以降アクセスする際に、クライアントが保持しているクッキー(cookie)がサーバに送信される
④サーバはこのクッキー(cookie)値を元にクライアントを識別し、ログイン作業を省く
まとめると
HTTPとはWebアプリケーションを利用する際にクライアントとサーバ間の情報をやり取りするための通信プロトコル
セッションとは、Webアプリケーション上で前のページの状態を保持するために利用される機能

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