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「ホワイトボックステスト」〜概要・網羅率について、まとめてみた!〜

Last updated at Posted at 2023-09-12

はじめに

こんにちは。
今回は「ホワイトボックステスト」について紹介していきたいと思います!
前回と同様に、「ホワイトボックステスト」は「基本情報技術者試験」、「JSTQB FL」ともに出題されるテスト技法となっています。
この記事では、「ブラックボックステストとホワイトボックステストの違い」についても紹介していきたいと思います。

目次

1. ホワイトボックステスト

ホワイトボックステストとは、システムの内部構造に重点を置いたテスト技法のこと
プログラムの内部構造を確信しながら行うテストになります。
開発者側の視点でのテストです。

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2. 網羅基準の分類

ホワイトボックステストには、「命令網羅」「判定条件網羅」「条件網羅」「複数条件網羅」と呼ばれる網羅基準が存在します。
それでは、ひとつひとつ紹介していきます。

2-1. 命令網羅

命令網羅とは、全ての処理(命令)を最低1回は通すようにするテストのこと
下記の図のような内部構造で命令網羅するためには、「A=真、B=真」の入力データが必要となります。

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2-2. 判定条件網羅

判定条件網羅とは、全ての分岐を最低1回は通すようにするテストのこと
下記の図のような、内部処理で判定条件網羅するためには、「A=真、B=真」と「A=真、B=偽」の入力データが必要となります。

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2-3. 条件網羅

条件網羅とは、個々の条件を最低1回は満たすようにするテストのこと
ここでいう「個々の条件」とは、「A」でいう「真と偽」、「B」でいう「真と偽」のことになります。
そのため、「A,B」それぞれの「真と偽」を最低1回は満たすようにしなければいけないということです。

下記の図のような、内部処理で条件網羅するためには、
①「A=真、B=真」と「A=偽、B=偽」,
②「A=真、B=偽」と「A=偽、B=真」,
③「A=偽、B=真」と「A=真、B=偽」,
いずれかの入力データが必要となります。

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テストデータ①

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テストデータ②

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テストデータ③

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2-4. 複数条件網羅

複数条件網羅とは、想定される条件の組み合わせをすべて網羅するテストのこと

下記の図のような、内部処理で複数条件網羅するためには、
「A=真、B=真」「A=真、B=偽」「A=偽、B=真」「A=偽、B=偽」
の入力データが必要となります。
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3. ブラックボックステストとホワイトボックステストの違い

前回の記事で説明した「ブラックボックステスト」と、今回の記事「ホワイトボックステスト」の違いについて最後に説明していきます!

今回は、「特徴」、「手法」、「視点」の3つの方向から違いをまとめました。
それをまとめた図が以下の通りとなります。
ブラックボックステスト」について、気になった方は、こちらの記事をこ参照ください!!

image.png

終わりに

今回は、「ホワイトボックステスト」についてまとめてみました。
前回に引き続き、各試験で出題される問題となっています。
この記事を読んでいただき、少しでも参考にしていただければ幸いです。
ありがとうございました!

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