普段はAmazon Q DeveloperやClineで遊んでいるのだが、Claude Codeが素晴らしい、という話を聞いたので、試してみた。
Claude Codeとは
Anthropicの提供する生成AIモデルClaude(2025年7月15日現在、Sonnet 4)を使って、いわゆるエージェンティックコーディングを行うためのツール。
なお、Amazon Q Developerも、CLI版/IDE版ともSonnet 4を使えるようになっているので、前提となるモデルそのものは同一で、開発体験(と料金体系)が異なるだけとも言える。
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インストール
ターミナルを開き、以下でインストール。
> npm install -g @anthropic-ai/claude-code
ターミナルから起動
同じくターミナルから、適当なワーキングディレクトリに移動したのち、以下のように実行。初回はセットアップが走る(省略)。
> claude
とりあえず明日の東京の天気を見てみる。
ちゃんとWeb検索して最新の結果を取ってきてくれている。既に柔軟性が垣間見える。
IDEから起動
IDEを開き、統合ターミナルからclaude
と打つと、Claude Code for VSCodeプラグインがインストールされる。
プラグインがインストールされたら、IDEの統合ターミナルから claude
と実行してClaude Codeを使用する。
適当なコードを作成してみる
引き続き統合ターミナルをUIとして使い、フィボナッチ数列を表示するVue.jsアプリをオーダーしてみる。プロジェクトの作成から順次開始してくれる。なお、明示的に指定しない限り、OS操作は都度ユーザーの意向を確認してくれる。
Claude Codeがコードを編集する際は、そのdiffも見ることができる。
途中、あれこれと聞かれるので、確認しながら進めていく。(面倒になって自動承認を設定するまで約1分)
できた。ブラウザで開いてみる。
初期化ファイル(CLAUDE.md)を作成する
Claude Codeに対するシステムプロンプトを格納するファイル。空のディレクトリでも作成できるようだが、せっかくフィボナッチ数列アプリを作ったので、そのプロジェクトルートで実行してみる。
ターミナルから、以下を実行する(全フェーズからそのまま /init
でもOK)。
> claude
> /init
iTerm2 + IDE連携
どうしてもVSCode統合ターミナルではなくiTerm2を使いたいので、ターミナルから以下のように実行する。
> claude
> /ide
ファイルの中身を見たり、diffを可視化したい場合は便利。
git一式
iTerm2(または統合ターミナル)中から、通常通りgitコマンドが実行できるので、コードレポジトリの操作もシームレスに行ける。gitコマンドの代わりに、「いい感じのコメント付けてgitレポジトリにpushして」とかの指示でもいける。
おまけ:MCP
claude mcp
と実行すると、MCPサーバーも追加できるっぽい。ここから先は今後のお楽しみ。
まとめ
さっと触った限りでは、Amazon Q Developerとの違いがそれほど顕著ではないが、確かに使い勝手の良さは感じた。もう少し使い倒してみると、よさが分かってくるかも。
そうこうしているうちにKiroがリリースされたので、こっちも触ってみないと。
なお、本稿ではIDEから統合ターミナル経由で操作するパターンと、独立ターミナル(iTerm2)で起動し、指示を出し、結果だけ(見通しのよい)IDEでチェックしながら進めるパターンを両方試した。趣味や主義主張に合わせてどちらでもお好みで、というのが正直な感想だが、強いて言うならIDE内で完結した方が、画面遷移が減ってよいかも。