PICマイコンやAVRマイコンを使った開発では、Microchip社のと統合開発環境であるMPLAB X IDEが使える。このMPLAB X IDEを再インストールせずに、インストール先を変更してみた。（こんなことをせずに、再インストールするのが普通だと思うが…）
MPLAB X IDEのインストール
インストーラは、
https://www.microchip.com/en-us/tools-resources/develop/mplab-x-ide
にある。
Windows版をインストールすると、
C:\Program Files\Microchip\
にインストールされる。実行ファイルは、
C:\Program Files\Microchip\MPLABX\v6.25\mplab_platform\bin\mplab_ide64.exe
である。（v6.25はバージョン番号、2025/5/4時点）
この実行ファイルをそのまま実行すればMPLAB X IDEが起動できる。
MPLAB X IDEのフォルダを移動、jdkhomeの設定変更
このMPLAB X IDEは、インストールフォルダごと他に移動させても、mplab_ide64.exeを実行することができる。ただし、そのままでは、
Cannot locate java installation in specified jdkhome:
C:\Program Files\Microchip\MPLABX\v6.25\sys\java\zulu8.80.0.17-ca-fx-jre8.0.422-win_x64\
Do you want to try to use default version?
というエラーが出てきて起動できないので、設定を一部変更する。
環境変数jdkhomeが正しく設定されていない、ということだが、この設定は、
C:\Program Files\Microchip\MPLABX\v6.25\mplab_platform\etc\mplab_ide.conf
の中で、
# Default location of JDK:
# (set by installer or commented out if launcher should decide)
#
# It can be overridden on command line by using --jdkhome <dir>
# Be careful when changing jdkhome.
# There are two NetBeans launchers for Windows (32-bit and 64-bit) and
# installer points to one of those in the NetBeans application shortcut
# based on the Java version selected at installation time.
#
jdkhome="C:\Program Files\Microchip\MPLABX\v6.25\sys\java\zulu8.80.0.17-ca#-fx-jre8.0.422-win_x64\"
のようになっている。
Microchipディレクトリごと他の場所に移動したなら、このjdkhomeを
jdkhome="移動先\Microchip\MPLABX\v6.25\sys\java\zulu8.80.0.17-ca#-fx-jre8.0.422-win_x64\"
のように変更すれば、mplab_ide64.exeを実行することで、MPLAB X IDEが起動できるようになる。