Androidアプリの開発をしていると、実機確認する際にPCとAndroid端末が繋がっているのって邪魔じゃないですか?
私は邪魔でした!無線化しましょう!
環境はmac想定です。
まずはadbを使えるように
Android端末をコマンドラインで操作するために、Android Debug Bridge(adb)を使います。
Android Studioを入れている場合はすでにadbが入っていると思うので、まずはパスを通します。
bash_profileを編集しましょう。
vi ~/.bash_profile
パスを追加します。
# 下記を追加
export PATH=$PATH:/Users/[ユーザー名]/Library/Android/sdk/platform-tools
source の再読込を行い適用。
source ~/.bash_profile
これでオッケー!
パスが追加されているかは下記コマンドで確認できます。
echo $PATH
Android端末を接続
Android端末とPCを同じWi-Fi環境に置いてください。
事前にAndroid端末のIPアドレスを確認しておきます。
[設定] -> [システム] -> [端末情報] -> [機器の状態] -> [IPアドレス] などで確認できます。
Android端末とPCをケーブルで接続した状態で、下記を実行します。
adb tcpip 5555
adb connect xxx.xxx.xxx.xxx #ここにIPアドレス
これでケーブルを抜いても、デバッグできるようになります!
便利。
接続を解除する場合は下記を実行。
adb disconnect
せっかくなのでスクリプトも作るか
接続をひとつのコマンドで出来るようにしましょう。
てきとーにスクリプト入れる用のディレクトリを作ってパスを通しておきます。
mkdir /User/[ユーザー名]/scripts
パスを追加
# 下記を追加
export PATH=$PATH:/Users/[ユーザー名]/scripts
source の再読込
source ~/.bash_profile
次にスクリプトを書くファイルを作成します。
ここで作成したファイル名が実行するコマンドになります。
ファイル名は adb connect
の略で adbc
としましたが、好きに決めてもらって大丈夫です。
touch /User/[ユーザー名]/scripts/adbc
vi /User/[ユーザー名]/scripts/adbc
作成した adbc
ファイルの内容は下記のようにします。
#!/bin/sh
set -e
# サーバー再起動
adb kill-server
adb start-server
# android端末に接続
adb tcpip 5555
adb connect xxx.xxx.xxx.xxx #IPアドレスを指定
行頭に #!/bin/sh
を付ける必要があるため注意してください。
また、スクリプトを実行可能にするため、ファイルの権限編集を行います。
chmod u+x /User/[ユーザー名]/scripts/adbc
ここまでで完了です!
Android端末をPCにつないで、ターミナルで下記を実行すれば接続されます!
adbc
ちなみに、IPアドレスを動的に指定したい場合は、スクリプトを下記のように修正します。
#!/bin/sh
set -eu
IP="$1"
# サーバー再起動
adb kill-server
adb start-server
# android端末に接続
adb tcpip 5555
adb connect $IP
これで実行時にIPアドレスを渡せるようになります。
adbc xxx.xxx.xxx.xxx #IPアドレスを指定
これでどこでも無線デバッグ!