0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

Dell PowerEdge R720のiDRACやBIOSを更新する

Last updated at Posted at 2023-10-22

中古のPowerEdge R720を購入し、使える状態に持っていくまでの備忘録。

購入した状態

  • CPU: E5-2630 * 1
  • メモリ: DDR3-1333 16GB * 4
  • ディスク: なし
    RAIDコントローラのバッテリー劣化

挑戦した内容

  • CPU: 2 socket使う
  • メモリ: 増設する(予定)
  • ディスク: SSDを使う
  • RAIDコントローラ交換

実際にやった内容

iDRACのバージョンアップ

iDRACログイン

まずiDRACのIPを調べるところから。
全面のフロントパネルを操作してIPアドレスを確認します。

  1. 決定ボタンを押す
  2. Viewを選択して決定ボタンを押す
  3. iDRAC IPを選択して決定ボタンを押す
  4. IPv4を選択して決定ボタンを押す
  5. IPを選択して決定ボタンを押す

iDRACのIPが確認できたらPCとiDRACポートをLANケーブルで接続し、PCのIPを手動設定してブラウザで接続します。

BIOSが起動する状態なら、セットアップモードでiDRACの設定を書き換える方が早そうです。

TLSエラー回避

ブラウザで普通にアクセスするとセキュリティエラーが表示されます。TLS1.1以下のサイトには接続できないようになっています。

そこでEdgeをIEモードで動かし、さらにTLS1.1以下のプロトコルを許可します。
目的が済んだら設定を元に戻しておきましょう。

id/passwordを聞かれますが、初期パスのことが多いです。
初期パスで入れなかったらリセットしましょう。

iDRAC更新ファイルの取得

dellのサポートサイトからファームウェアを取得します。大抵は1系だと思うので、まずは1系の最新版(1.66.65)を目指します。

下記サイトからMS Windows 64ビット用更新パッケージをダウンロードします。

ダウンロードしたファイルとiDRACの更新画面でブラウザからアップロードして展開されるのを待ちます。展開が失敗する場合はローカルで展開し、.d7ファイルをアップロードします。

アップロードが完了しチェックに成功するとバージョンアップできる状態になります。そのままブラウザからバージョンアップ実行を行いましょう。iDRACが再起動します。

次に2系をダウンロードします。.d7ファイルを使うやり方は最後に気づいたので、実は一足飛びでできるかもしれません。自分はまずは2系の最初のリリース(2.10.10)を使いました。

最後、2系の最新版(2.65.65)に更新しました。

大体2系くらいからブラウザをIEモードで接続しなくても閲覧できるようになります。

BIOSのバージョンアップ

CPUをE5-2630v2に換装したところBIOSが起動しなくなりました。
マザーボードのファームウェアを更新する必要がありそうです。

BIOSを起動できる状態に戻すためE5-2630に換装し直します。
DELLのサポートサイトから最新のBIOSを取得します

EFIファイルをUSBメモリに保存し仮想コンソールで連結させるか、直接サーバにUSBメモリを挿します。
サーバを再起動しBIOS Boot ManagerからBIOSをアップデートします。

BIOSが最新(2.9.0)になると、E5-2630v2も認識されBIOSが起動するようになりました。

RAIDコントローラーのバッテリー交換

この動画がわかりやすかったです。先にRiserカードを抜いてから交換します。
RPEC H710 のバッテリーはLi-ionなので絶縁してから回収してくれる場所に持っていきましょう。

バッテリーを交換してからは少しの時間iDRACからは認識されませんでしたが、起動したまま数十分まつと認識されました。

SSD

筐体がSASなので、SAS SSD (HGST)を仕入れました。
しかしiDRACでは認識されるもののファームなどが見つからず書き込み不可になっています。
RAIDコントローラからRAID1仮想ディスクの作成を試みましたが作成失敗になります。

調べた限りだとHGSTのSSDでも、Dellブランドでない限りはファームウェアが異なるため使用できないようです。フォーマットを変更すれば動くという噂もありますが、SAS SSDのフォーマットを変更できる環境が用意できなかったので試せていません。

(追記)
↓を参考に、LSI MegaRAID SAS 9272-8i でフォーマットできるか試してみました。
物理ディスクとしては認識されているのですが、WebBIOS上でRAID組めず、OS上でも物理ディスクが刺さっていること自体認識できませんでした。SSDだとHDDより詰まりどころが多そうです。

SASのSSDは種類が多くなく中古品も高いのですが、SATAのSSDも使える(速度はSATA基準になる)とのことなので、Micron 1100シリーズを試してみました。
iDRACから物理デバイスとして認識されるものの細かい情報などは取得できてなさそう?
不安でしたがRAIDは構築できて、OSインストールも成功しました。

まとめ

iDRACやBIOSのバージョンアップ方法などについて記載しました。
この記録が誰かの参考になれば幸いです。

今後作業を進める中で引っかかりポイントなどあれば追記していきます。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?