概要
DELLの実機の状態を確認するために、Idracを使用する方法があると思われる。
Idracを使用すると、WEBUIの画面からメモリの何番が壊れたり、とか、ファンの何番が壊れたりとかというのを確認することができる。
これを、Zabbixで検知できるようにしたい。
手順
前提条件として、ZabbixサーバとDELLサーバ(監視対象)はSNMPの疎通できるものとし、ZabbixサーバのFWは空いているものとする。Idrac(BIOSレベル)の通信で監視項目を取得するため、OSには入らない。
Zabbixサーバに、テンプレートをインポートする。
XMLファイルのリンク元:https://github.com/lucasafonsokremer/zabbix-templates/blob/master/iDRAC-9/Template-SNMP-iDRAC-9.xml
上記のGitのリンクからTemplate-SNMP-iDRAC-9のxmlファイルをダウンロードする。
その後、テンプレート->右上のインポートクリック。
ファイルの選択でxmlファイルを選択し、インポートする。
テンプレートに、先ほどインポートしたIdrac-9が設定されている事を確認する。
監視対象のIdracを確認する。
Idracのアドレスをブラウザに入力し、ログイン画面を見る。ここで、
Integrated DEll remote Access Controller 9
とあるのなら、バージョン9が使用可能である
Idracにログインして、Idrac設定->サービス->SNMPエージェント
を開く。
そして、コミュニティ名とポート番号を確認する。ここでは
- コミュニティ名:public
- ポート番号:161
になっている。
Zabbixサーバからホスト登録を行う。
Zabbixサーバの、設定→ホストから、ホストの作成を行い、編集を行う。
ホスト名、グループは任意のものをつける。
- エージェントのIP:そのまま。
- SNMP:Idracのアドレス(161ポートを選択する)
さらにSNMPの所を開き、SNMPのバージョンとコミュニティ名を確認する。
- SNMPバージョン:SNMPv2
- SNMPコミュニティ:{$SNMP_COMMUNITY}
ここではコミュニティ名にマクロを使用しているため、マクロからコミュニティ名をpublicにしておく。(SNMPコミュニティに直打ちしても通る)
その後、テンプレートの欄から新規テンプレートのリンクで、Template-SNMP-iDRAC-9
を選択し、リンクさせる。
対象ホストのアイテムから、Template-SNMP-iDRAC-9
のアイテムの値が取れる事を確認する。
またホストの画面に戻り、エージェント状態でのSNMPが取得でき、緑の状態になっている事を確認する。
ここまでできたら、問題なく取得ができている。
以上
参考サイト