目次
- はじめに
- Viteにおける環境変数の設定方法
- ローカルと本番環境で異なる環境変数を設定する方法
- 「プロパティ 'env' は型 'ImportMeta' に存在しません」の解決方法
- まとめ
1. はじめに
皆さん、こんにちは!今回は、Vite + TypeScript + Reactの環境で、環境変数を活用する方法とその際に遭遇する可能性のある問題の解決方法について解説します。
2. Viteにおける環境変数の設定方法
まずは、Viteで環境変数を設定する基本的な手順を見ていきましょう。
- プロジェクトのルートディレクトリに
.env
ファイルを作成します。 -
.env
ファイルに環境変数を設定します。例えば、次のように設定します:
VITE_APP_TITLE=My App
- TypeScriptとReactのコード内で
import.meta.env.VITE_APP_TITLE
を使用して環境変数にアクセスします:
console.log(import.meta.env.VITE_APP_TITLE); // "My App"
3. ローカルと本番環境で異なる環境変数を設定する方法
次に、ローカル環境と本番環境で異なる環境変数を設定する方法を見ていきましょう。
- プロジェクトのルートディレクトリに
.env.development
と.env.production
という2つのファイルを作成します。 -
.env.development
ファイルにはローカル開発環境で使用する環境変数を設定します。例えば:
VITE_APP_TITLE=My App (Development)
-
.env.production
ファイルには本番環境で使用する環境変数を設定します。例えば:
VITE_APP_TITLE=My App (Production)
- TypeScriptとReactのコード内で
import.meta.env.VITE_APP_TITLE
を使用して環境変数にアクセスします:
console.log(import.meta.env.VITE_APP_TITLE); // "My App (Development)" or "My App (Production)"
4. 「プロパティ 'env' は型 'ImportMeta' に存在しません」の解決方法
Viteで環境変数を使っていると、「プロパティ 'env' は型 'ImportMeta' に存在しません」というエラーに遭遇することがあります。この問題を解決するためには、以下の手順を実行します。
- あなたのプロジェクトのルートディレクトリに
vite-env.d.ts
という名前のファイルを作成します。 - そのファイルに以下の内容を追加します。
/// <reference types="vite/client" />
これで、TypeScriptはimport.meta.env
の型を理解し、上記のエラーが解消されます。
5. まとめ
今回は、Vite + TypeScript + Reactの環境で、環境変数の設定方法とその際に遭遇する可能性のある問題の解決方法について解説しました。Viteはフロントエンド開発を効率化する素晴らしいツールですが、その設定やエラーメッセージは初見では理解しづらいことがあります。しかし、一度理解してしまえば、その柔軟性とパワーを存分に活用できるでしょう。
それでは、Happy Coding!