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Visual Studio Code (VSCode)でサジェストされるimportパスが相対パスになる問題の対処法

Last updated at Posted at 2018-07-25

2018/08/19追記

VSCodeのバージョンアップによって、バンドルされるTypescriptが3.0.1にあがったため、この不具合は解消されました。

環境

OS: macOS High Sierra 10.13.5
VSCode: 1.25.1

現象

VSCodeには、importしていないクラスであったりを参照しようとすると、「ここからインポートできるで!」と教えてくれる便利機能があります。
今更自力でimport文を書くなんて考えられない、それくらいこの機能はとても便利なので愛用しています。

↓電球アイコンが出てきて、importされていないものを使っていることを教えてくれる
スクリーンショット 2018-07-25 11.44.39.png

それがある日、いつもどおりこの便利な機能を使おうとしたとき、異変が起きたのでした……。

スクリーンショット 2018-07-25 11.44.56.png

……?

スクリーンショット 2018-07-25 11.45.08.png

????

インポートパスがやたら長い、というかなぜか相対パスになっている……おかしい……。
当然、今までであれば、インストールしたnpmパッケージであれば、相対パスではなく、パッケージ名を指定したimportパスをサジェストしてくれていました。

画像の例であればサジェスト&補完されるパスはimport { OnInit } from "@angular/core"となるはずでした。

この現象はインストールしている拡張機能を切ってみたり、再起動してみても解消しませんでした。
当然インターネットを駆使して情報も探しましたが、同様の現象が発生したとする日本語のページは見つからず、
英語で検索しようにも、英語のテストで高校3年間赤点を取り続けた私には、よい検索ワードすら浮かばないという状況でした。

私は一生このサジェストにより補完されたパスから、相対パスを消すという無駄な作業をすることになるのか…、そう思っていた時期もありました。

解決方法

なぜか急に英語の検索ワードが降ってきて、検索するとVSCodeに関するひとつのissueを見つけました。

このissueによると、どうやらtypescript@2.9.2のバグであるようでした。

現在はこの不具合は修正されているのですが、この修正を含んだリリースはまだ行われておらず「なんとかしたければ2.9.2以外のバージョンを使え」とのこと。

バージョンを戻してもいいのですが、新しいもの好きとしては、この不具合の修正も含んだtypescript@nextバージョンをインストールし、ちょこっと設定変更することで解決することにしました。

以下は解決手順です。

typescript@nextをインストール

まずtypescript@nextをインストールします。

npm install -g typescript@next

VSCodeの設定変更

調べてないので憶測ですが、VSCodeにはTypeScriptがバンドルされていて、そのTypeScriptのバージョンはnextではない最新のバージョンを使うようになっているんだと思います。(執筆時点の最新は、問題の2.9.2)
これを特定のTypeScriptを使うように変更してやる必要があります。

まず設定を開きます。
スクリーンショット 2018-07-25 11.52.25.png

typescript.tsdkという名前の設定があるので、先程インストールしたtypescript@nextのパスを指定します。
私と同じ環境であれば"typescript.tsdk": "/usr/local/lib/node_modules/typescript/lib"になるはずです。
Windowsはわかりません、調べてください……。

スクリーンショット 2018-07-25 12.25.27.png

以上で設定完了です。

VSCodeを再起動すると、importパスのサジェストが直っているのが確認できました!!!

スクリーンショット 2018-07-25 12.29.04.png

スクリーンショット 2018-07-25 12.29.12.png

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