HTTPSとは?
インターネット上で情報をやり取りする際、HTTP は大活躍ですが、実は安全性においては課題があります。そこで登場するのが HTTPS です。
HTTPSは、HTTPを暗号化技術を用いて 安全にデータをやり取りできるようにした ものです。
🐬「暗号化かぁ... セキュリティの話って難しそぉ...」
🐚「大丈夫、HTTPSはHTTPの上に安全なカギをかけたバージョンだと思ってくれればOKです!」
HTTPは安全ではないのか?
HTTPは、インターネット上で情報をやり取りするためのプロトコルですが、安全性に課題があります。
平文での通信
HTTP では、データが暗号化されずに平文(そのままの状態)で送信されます。
つまり、ネットワーク上を流れる情報を第三者が盗み見ることが可能です。
Webサイトでのログイン情報やクレジットカード情報が平文で送信されると、情報が盗まれるリスクがあります。
なりすましの可能性
HTTPでは、通信相手が本物かどうかを確認する手段が弱いため、攻撃者がなりすましをして情報を盗み出すリスクがあります。
改ざんの危険性
通信途中で誰かがデータを改ざんするリスクもあります。
例えば、悪意のある攻撃者が、あなたが受け取るべき情報を勝手に変更してしまう可能性があるのです。
HTTPSはどう安全にしているのか
HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)は、HTTPに TLS(Transport Layer Security)という暗号化プロトコル暗号化技術を組み合わせることで、 通信をより安全に行えるようにしたプロトコル です。
具体的には、通信内容が暗号化されることで、第三者が途中でデータを読み取ったり改ざんしたりするリスクを低減しています。
HTTPSが通信内容を守るために行っている主な取り組みを見ていきましょう。
認証(Authentication)
認証により、通信相手が本当に正しいサーバーであるかを確認します。
サーバーはデジタル証明書を提示し、クライアントはその証明書を検証します。
🐬「つまり、HTTPSでは『このサーバーは本物です!』と証明書で証明しているんだねぇ」
🐚「その通り!偽のサーバーとのやり取りを未然に防げるんですっ」
暗号化(Encryption)
HTTPSでは、通信内容が暗号化されるため、途中でデータを盗み見られても内容を解読されにくい仕組みになっています。
公開鍵暗号方式や共通鍵暗号方式を利用し、データが安全に送受信されます。
完全性(Integrity)
完全性の仕組みにより、通信中にデータが改ざんされていないかをチェックします。
ハッシュ値やデジタル署名を利用して、受信したデータが送信時と同じであることを確認します。
🐬「HTTPSって名前に『Secure』がついているから、何でも安全に守ってくれると思ってたぁ…」
🐚「そういう誤解は禁物ですよ!HTTPSは『 暗号化技術を用いて通信内容を保護する仕組み 』であって、絶対安全を保証するものではないんですっ」
まとめ
HTTPSは、HTTPの平文通信や改ざん、なりすましといった脆弱性を解決するための技術です。
- 認証により、通信相手が本物かどうかを確認
- 暗号化により、通信内容を秘匿
- 完全性により、データが改ざんされていないことを保証
これらの仕組みによって、私たちは安心してWebサービスを利用できるようになります。
- HTTPは便利ですが、安全性に課題があります。
- HTTPSは、認証・暗号化・完全性の3本柱でこれらの課題を解決しています。
- オンライン取引や個人情報の送信時には、HTTPSの利用が必須です!