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IT初心者がTestRailでのテスト管理に挑戦!ExcelとTestRailを比較してみた!

Last updated at Posted at 2024-02-29

はじめに

テクマトリックス株式会社が提供するテスト管理ツール「TestRail」で、テスト管理に挑戦したIT初心者の体験を共有します。
ソフトウェア開発における品質保証とテスト管理の重要性を学んだ私は、あるアプリのテストにおいて、テストケースの作成からテストの実行結果の確認までを、ExcelとTestRailの両方を使って管理してみました。
本記事では、ソフトウェアの開発現場でテスト管理をされている方々に向けて、私の学びや、実践に基づいた具体的なTestRailの活用方法やポイントについて、ご紹介します。

目次

ExcelとTestRailによるテスト管理
 テスト管理の方法:Excel
  Excelを利用したテスト管理のデメリット
 テスト管理の方法:TestRail
  TestRailを利用したテスト管理のメリット
まとめ
テスト管理に使ったツール

ExcelとTestRailによるテスト管理

あるアプリケーションをテストする必要があり、その際にテストケースの検討から実行結果の管理までをExcelとTestRailの両方で試みました。

テスト管理の方法:Excel

最初に、テスト管理に一般的に使われる汎用的な表計算ソフトExcelを使用しました。以下はExcelを使ったテスト管理の手順です。

1. テスト項目書(テストケースを管理するExcelファイル)の雛形を作成
2. テストケースの作成
3. 作成したテストケースに基づいてテストを実施
4. テスト結果の記入
5. テスト結果の証拠となる画面ショットの保存
6. アプリケーションの仕様変更に伴うテストケースの修正
7. ステップ3~5

Excelは多くの人にとって使い慣れたソフトウェアで、手軽にテストケースを作成できる利点があります。しかしながら、Excelを使用した際にはいくつかのデメリットを感じました。

Excelを利用したテスト管理のデメリット

1. テスト項目書の雛形作成:テスト項目書のフォーマットをゼロから作成しましたが、時間と手間がかかった上に見づらいフォーマットになってしまいました。

Excelで作成したテスト項目書.png
              Excelで作成したテスト項目書

2. フォーマットの崩れやすさ:アプリケーションの仕様変更に伴いテストケースを修正するとフォーマットが崩れやすく、一貫性を保つのが難しいことがあります。

3. 突き合わせの難しさ:テスト結果の証拠となる画面ショットの管理が別フォルダにあるため、テストケースと画面ショットの突き合わせが難しいです。また、テスト全体の進捗や結果の視覚的な確認が難しい点も課題です。

テスト管理の方法:TestRail

Excelでのテスト管理を実施した後、テスト管理ツールTestRailを利用してテスト管理を行いました。以下はTestRailを使ったテスト管理の手順です。

1. TestRailの操作についてチュートリアルを利用して学習
2. テストケースの作成
3.作成したテストケースに基づいてテストを実施
4.テスト実行結果と画面ショットをテストケースのコメント欄に添付
5.アプリケーションの仕様変更に伴うテストケースの修正
6.ステップ3~4

TestRailはテスト管理に特化したツールで、初めて利用する際には学習コストがかかりましたが、Excelで感じた課題が解消され、多くのメリットを享受できました。

TestRailを利用したテスト管理のメリット

1. テストケース作成のテンプレートとフォーマットの一貫性:TestRailでは提供されているテンプレートに従ってテストケースを簡単に作成でき、フォーマットの一貫性を保つことができます。仕様変更があってもフォーマットの一貫性が維持され、修正箇所は履歴として残り、明示的に表示されます。

TesrRailでのテストケースの追加画面.png
              TestRailでのテストケース追加画面

2. ユーザーフレンドリーなインターフェース:TestRailはテスト管理に特化しており、ユーザーフレンドリーなインターフェースを提供しています。初心者でも扱いやすく、学習コストは低いと感じました。

3. レポートと分析:TestRailはテストの進捗や実行結果を視覚的に把握しやすく、様々なグラフをリアルタイムで表示できます。テスト結果のコメント欄にテスト結果の証拠となる画面ショットを直接添付でき、テストケースとの突き合わせや管理がスムーズに行えます。

TestRailでのテスト結果確認画面.png
              TestRailでのテスト結果確認画面

まとめ

Excelの特長
広く知られているソフトウェア
 ・ 使い慣れているので手軽に利用できる
TestRailの特長
テストケース作成のテンプレートとフォーマットの一貫性
 ・ テストケースの作成が容易
 ・ 修正があってもフォーマットが崩れない
ユーザーフレンドリーなインターフェース
 ・ 初心者でも扱いやすい
リアルタイムの進捗状況の把握
 ・ テストの結果や進捗をいつでも確認できる

TestRailを活用することで、IT初心者でもテスト管理をスムーズに実施できました。初心者であっても、適切な準備と学習を積むことで、テスト管理のスキルを向上させることができます。TestRailは品質向上やプロジェクトの円滑な進行に貢献し、テスターから管理者まで幅広い利用者にメリットをもたらすことを実感しました。

参考:テスト管理に使ったツール

今回、ExcelとTestRailの両方を使って、アプリのテスト管理をしてみました。
TestRailはテクマトリックス株式会社が提供するツールです。

テストケースの管理やテスト結果の記録、チームでの情報共有など、Excelを使ったテスト管理の業務に限界を感じていませんか?
TestRailはシンプルで使いやすいUIを提供し、テストにかかるさまざまな管理コストの削減に貢献します。


:link:その他、参考にしたサイト
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