はじめに
ブックオフで目についた本の「転職の思考法」を読んだ感想、印象に残った点を残す。
あくまで個人的な感想です。
感想
「このまま今の会社にいていいのか?」と悩んでいる主人公がコンサルの黒岩さんから転職の思考法を教えてもらいながら、成長していく小説のようになっていてとても読みやすい。
中でも黒岩さんが部長の不正を暴くシーンは、完全に半沢直樹のワンシーンで読んでいて熱くなった。
転職の思考法のうち、特に刺さったのは以下。
「自分の市場価値」を挙げるための努力をしていくこと
いまの会社で一生過ごすとは限らないので、会社に限らない価値のあるスキルをどれだけ持っているか?
他の会社でも通用するレアな経験ができているのか?
といったところを意識して、いつでも転職できるという選択肢を持ったうえで、
いまの会社でやりたいことを自ら選択する、という生き方をしたい。
なんとなく時間が過ぎるのを待ち、
週末に遊ぶことだけを楽しみにしていたのでは、会社が潰れたときに気づいたら路頭に迷うことになるのではと不安に感じた。。
伸びるマーケット
いまの仕事が伸びるマーケットかどうかを意識するのも大事。
そこだと思ったマーケットがあれば思い切って飛び込んでみるのもありかと思った。
緊張と緩和のバランス
本文内では、ロールプレイングゲームを例に説明されていたが、
良い緊張が適度にある環境なのかどうか?
「良い緊張」「悪い緊張」なのか?
バランスが取れていないクソゲーになっていないか?
(昔プレステのガンダムのゲームで起動して操作方法の説明もなくすぐゲームオーバーになるクソゲーがあったのを思い出した。)
自分のラベル(キャッチコピー)をつけて、ラベルが強固になるように仕事を選ぶこと
自分の好きなこと、苦にならないことを「ラベル」にする。
その「ラベル」」には理想が入っていても、まだできないことでもかまわないので、そのラベルが強固になるかという判断軸で仕事を選んでいく。
好きなことを見つける方法:
1:他の人から上手だと言われるが「自分ではピンとこないもの」から探す方法
2:普段の仕事の中で「まったくストレスを感じないこと」から探す方法
さいごに
この本は転職をテーマに、その思考法について書かれているが、
どんな社会人にも当てはまる考え方であり、読んで損はない内容だと思った。
特に自分の市場価値をあげるための努力をしているか?
いまの会社はキャリアを築くうえで、必要となる経験ができるか?機会があるか?
「転職が悪だというのは、新たな選択肢を手にいれる努力を放棄した人間が発明した、姑息な言い訳に過ぎない」という言葉はインパクトがあった。
「20代は専門性、30代は経験、40代は人脈が重要」とあったが、流れに身を任せるのではなく、
30代になったいま、市場価値が上がるような経験を求めて日々過ごしていきたい。
そういう気持ちにさせてくれた北野さんには感謝を伝えたい。