Linodeのインスタンスタイプ
Linodeのインスタンスは、Shared CPU(共有)、Dedicated CPU(専有)、High Memory(ハイメモリー)、GPU、様々なインスタンスタイプがあります。
インスタンスを運用中に変更したい場合、Linodeではリサイズすることが可能です。
例えば、スペックが不足している際のスケールアップや、コストの削減のスケールダウンしたいなど、様々な要件に合わせてインスタンスタイプを変更することができます。
インスタンスタイプを変更する際には、選択するインスタンスタイプによって手順が異なるため、今回はその手順を紹介します。
どようなインスタンスタイプを選択したらよいのかはこちらの記事を参照ください。
Linodeのインスタンスタイプの変更について
Linodeの各インスタンスのメニューからResizeを行うことができます。
Linodeのインスタンスには各プランごとにディスクが付与されているため、インスタンスタイプを変更する際には、ディスクの増減対応を行う必要があります。
現在のインスタンスタイプからスケールアップする際には、自動的にディスクの拡張を行うことができます。
尚、自動の拡張に対応していないOSの場合には、手動で対応する必要があります。
スケールダウンする際には事前にディスクのリサイズ対応が必要となります。
またスケールダウンを行う際には、構築しているアプリケーションの動作要件を下回らないように適切なインスタンスタイプを選択してください。
インスタンスのスケールアップ
インスタンスのメニューから「Resize」を選択し、スケールアップの対応をします。
スケールアップの際にはインスタンスはシャットダウンされて、自動的に再起動が行われます。
インスタンス変更中はサービスダウンが伴うため、変更する際には注意が必要になります。
起動したあとには自動的に「/dev/sda」が拡張されています。(Debianの場合)
root:~# df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
udev 3.9G 0 3.9G 0% /dev
tmpfs 796M 460K 796M 1% /run
/dev/sda 135G 2.2G 133G 1% /
tmpfs 3.9G 0 3.9G 0% /dev/shm
tmpfs 5.0M 0 5.0M 0% /run/lock
tmpfs 796M 0 796M 0% /run/user/0
インスタンスのスケールダウン
インスタンスのスケールダウンを行う際には、ディスクの縮小対応を行う必要があります。
スケールダウンする対象に付与されているディスク容量を下回るように、ディスクの使用率を下げます。
対象のインスタンスをシャットダウン「Power Off」にします。
インスタンスの設定画面から「Storage」のメニューを選択し、対象のディスクのリサイズを行います。
今回は、160GBから80GBに変更します。
なお変更の際に、設定したディスク容量より多くのディスクを使用している場合には変更はできません。
インスタンスのメニューから「Resize」を選択し、スケールダウンを行います。
インスタンスを起動して、ディスク変更が正しく行われていれば変更は完了です。
root:~# df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
udev 2.0G 0 2.0G 0% /dev
tmpfs 394M 440K 393M 1% /run
/dev/sda 79G 2.2G 73G 3% /
tmpfs 2.0G 0 2.0G 0% /dev/shm
tmpfs 5.0M 0 5.0M 0% /run/lock
tmpfs 394M 0 394M 0% /run/user/0
まとめ
Linodeのインスタンスは運用途中でのインスタンスタイプ変更に関しても柔軟に対応することが可能です。
Linodeの特徴として、インスタンスの費用の中にディスクが付与されており、価格的にメリットがありますが、インスタンスタイプ変更の際にはディスク容量を検討することが必要となります。
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