Linodeとは
Linodeについてはこちらを参照。
Linode Volumesとは
Linode Volumesとは、LinodeのインスタンスにアタッチできるNVMeブロックストレージにです。
NVMeは、次世代のSSDハードウェアインターフェースです。従来のハードディスクドライブに比べて、スループットが10~20倍、IOPSが最大2000倍に向上するなど、性能面で大幅な改善を見込めます。
Linode Volumesには以下の特徴があります。
- ボリュームサイズ:10GB~10TB
- IOPS:最大8,000(バースト12,000)
- スループット:最大350MB/s(バースト525MB/s)
- 1つのコンピュートインスタンスに最大8つのボリュームをアタッチ可能
- ホットスワップ対応
- データの可用性を高めるため、データレプリケーションが組まれている
- 低コストなNVMe
実際のベンチマークでも高いIOPSの性能となっており、レポートは以下から確認することができます。
高速なディスクですが低コストで運用することができます。
価格の詳細については、以下から確認することができます。
Volumesの追加
実際にディスクの追加を行います。
メニューからVolumensを選択します。
希望するサイズやリージョンを選択し、ボリュームを作成します。
- Label:ディスクの名前
- Size:作成するディスクサイズ
- Region:作成するリージョン
- Linode : 付与するインスタンス先
ボリュームを作成するとサーバー内で実行するコマンドが表示されます。
今回のOSはUbuntuとなっており、適したOSのコマンドとなっています。
表示されているコマンドをサーバーで実行し、ディスクをアタッチします。
# ファイルシステムを作成します
mkfs.ext4 "/dev/disk/by-id/scsi-0Linode_Volume_test"
# アタッチするディレクトリを作成します
mkdir "/mnt/test"
# 作成したファイルシステムをマウントします
mount "/dev/disk/by-id/scsi-0Linode_Volume_test" "/mnt/test"
ディスクが付与されていることを確認します。
root@localhost:~# df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/sdc 20G 24K 19G 1% /mnt/test
サーバー再起動時に自動的にマウントされるようにfstabに設定を記載します。
vim /etc/fstab
/dev/disk/by-id/scsi-0Linode_Volume_test /mnt/test ext4 defaults,noatime,nofail 0 2
以上で、ディスクのアタッチは完了です。
Volumesの拡張
追加したボリュームは拡張していくことが可能です。
作成したボリュームのメニューからResizeを選択します。
拡張したいディスクサイズを入力し、変更を適用します。
ディスクサイズを変更するためのコマンドが表示されます。
ディスク容量を反映させるためには、サーバーを再起動する必要があります。
再起動後にマウントされているディスクをアンマウントします。
umount /dev/disk/by-id/scsi-0Linode_Volume_test
ファイルシステムの整合性をチェックします。
e2fsck -f /dev/disk/by-id/scsi-0Linode_Volume_test
ボリュームのリサイズを行います。
resize2fs /dev/disk/by-id/scsi-0Linode_Volume_test
ディスクをマウントします。
mount /dev/disk/by-id/scsi-0Linode_Volume_test /mnt/test
ディスクが拡張されていることを確認します。
root@localhost:~# df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/sdc 40G 24K 38G 1% /mnt/test
まとめ
Linode VolumesはNVMeブロックストレージでありながら、低コストで高パフォーマンスなディスクになります。
拡張性にも優れているため、高いIOPSを必要とするサービスなど様々なユースケースでの利用を検討することができます。
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