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Akamaiが提供するログ可視化ツールTrafficPeakとは

Last updated at Posted at 2023-08-24

はじめに

Akamaiのエッジプラットフォームのログを収集するためには、DataStream2というソリューションで指定したプラットフォームにリアルタイムにログをストリーミングします。
しかし、エッジプラットフォームのログはアクセス数などに比例し大容量のデータとなるため、ログを蓄積するプラットフォームの費用が高額になる場合が多くありました。
今回はその問題を解決できるソリューションとして、Akamaiが提供するTrafficPeakを紹介します。

DataStream2 とは

Akamaiのエッジプラットフォームのログをぼぼリアルタイムでストリーミングする無償のソリューションです。
DataStream2のログは1分未満の遅延で送信されるように設計されているため、即座にアクセスログを解析したい場合など、様々なユースケースに適しています。
尚、DataStream2側ではログを蓄積しないため、接続する際の再試行が3回失敗した場合ログは消失します。
ログの形式はStructured(スペース区切り)とJSONに対応しています、宛先として対応しているプラットフォームは以下のリンク先を参照してください。

参考: DataStream 2 - Stream logs to a destination

TrafficPeak とは

TrafficPeakとは、Akamaiが提供するログ可視化ソリューションです。
DataStream2の宛先としてTrafficPeakを指定することにより、ログの蓄積と可視化を低価格で可能にします。
このソリューションはAkamai’s cloud computing services上で提供されるマネージドサービスとなり、コンピューティングパートナーであるHydrolix社がサポートします。

TrafficPeak の特徴

TrafficPeakはAkamai Qualified Computing PartnerであるHydrolix社の仕組みを利用しており、Akamai’s cloud computing servicesと組み合わせて提供しています。

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Hydrolixは高可用性に優れ、ペタバイトのスケールが可能な、時系列データベースプラットフォームを提供しています。
追記専用のデータベースとして特化しており、バックエンドにオブジェクトストレージを利用することで大容量のデータでも長期間低価格で保存することができます。

一般的なログ可視化プラットフォームの場合、ログの保存期間を長期にした際には以下の図のように費用が伸びていく傾向にあります。
しかし、Hydrolixでは長期的にログを保存したとしても上昇する価格を最低限に抑えることができます。
これはHydrolixのプラットフォームとしての特徴に加え、特許も取得しているログの圧縮技術が優れていることも理由となります。

image.png

TrafficPeakでは、高額になりがちな長期間大容量のログ保存の問題を解決することができ、昨年の傾向などを把握したいユースケースなどにも積極的にご利用していただくことができます。

TrafficPeak の可視化

TrafficPeakでは、Hydrolixのプラットフォームに保存したログをGrafanaを利用して可視化するダッシュボードを提供しています。
デフォルトでいくつかのダッシュボードを提供しており、リクエスト数やステータスコードなどを瞬時に可視化することができます。

image.png

サイトのアクセス傾向の可視化だけではなく、メディア配信の際のCMCD(Common Media Client Data)、SIEM、DNS CacheServeなどの可視化も行うことができます。

また、TrafficPeakでは2つのプランを用意しています。

  • 共有型:Akamaiのログを可視化することができ、コストを抑えられる
  • 専有型:Akamai以外のログの可視化も行うことができ、大量のログを保存するのに最適

そのため、専有型であればAkamai以外のログの可視化も行うことができるようになります。

Alert 機能

Hydrolixにて収集したログを元にGrafanaのAlert機能を活用することで、オフロード率の低下や異常なステータスコードの増加など、運用トラブルの監視にもTrafficPeakは利用することができます。

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SQL 機能

Hydrolixのプラットフォームへ直接SQLのクエリを送ることができるため、ログの取得や解析をすることもできます。
TrafficPeakのプランにて提供している機能が異なりますが、専有型ではコンソールを利用してSQLクエリを送ることもできます。

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サポート

TrafficPeakでは顧客自身でダッシュボードのカスタマイズやその他データの取り込みなども行うことができますが、実装の際の問題や運用課題などに対応することができるサポートメニューもAkamaiで用意しております。
サポートはHydrolix社と協力しており、大規模なログ収集、可視化などご相談していただくことも可能です。

まとめ

TrafficPeakはAkamaiのエッジプラットフォームの大容量のログでも低価格で可視化することができるプラットフォームになります。
ぜひ価格などで断念していたログの可視化を再検討してみてはいかがでしょうか。
TrafficPeakの利用を行いたい場合には、Akamaiの営業担当にご連絡ください。

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アカマイ・テクノロジーズ合同会社はQiitaでAkamai's cloud computing services関連など開発者向けの記事を掲載しております。

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