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特定のプロパティだけrequiredにする型を作ってみる

Last updated at Posted at 2021-02-10

はじめに

typescriptには組み込みで、Requiredという型があります。

type Dummy = {
  hoge?: string
  fuga?: string
  bar?: string
}

Required<Dummy>

//{
//  hoge: string
//  fuga: string
//  bar: string
//}

Requiredの第一ジェネリックスに型を入れると、全て必須プロパティにしてくれます。
いわゆるUtility Type ですね。

指定したプロパティだけ必須にしてほしい

組み込みのRequiredでは、全て必須プロパティになってしまいます。

組み込みで駄目ならパッケージを使う?
このためだけにパッケージを入れるのも煩わしい。

そういうときはサクッと自分で実装してしまいましょう。

実装

type Dummy = {
  hoge?: string
  fuga?: string
  bar?: string
}

type Required<T,K extends keyof T> = T & {
  [P in K]-?: T[P]
}

Required<Dummy,"hoge">
//{
//  hoge: string
//  fuga?: string
//  bar?: string
//}

自分で実装したRequiredは第一ジェネリクスに型、第二ジェネリクスに必須にしたいプロパティ名を入れると、特定のプロパティだけ必須にすることができます。

解説

type Required<T,K extends keyof T>

extends keyofはプロパティをジェネリクスとして扱える機能です。
今回の場合はT型に含まれるプロパティをKとしています。

= T & {
  [P in K]-?: T[P]
}

typescriptでinは反復処理を表します。
Require<Dummy,"hoge"|"fuga">のように複数のプロパティが渡された時は、それぞれhoge:stringfuga:stringと処理されることになります。

-??を消去してくれます。

T型と&で結合しています。
必須プロパティと省略可能プロパティを結合すると、必須プロパティが優先されます。

指定したプロパティだけ省略可能プロパティにする方法は?

type PickPartial<T,K extends keyof T> =  Omit<T,K>&{
  [P in K]?: T[P]
} 

Omitで一度プロパティを消去してから、省略可能プロパティを追加しています。

最後に

パッケージを使いたいという方はこちらがおすすめです。
https://github.com/piotrwitek/utility-types

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