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【衛星データ分析】関心ある領域(AOI)の作成方法

Last updated at Posted at 2024-04-03

AOIとは

衛星データや地理データ分析を行う際、AOIという用語を耳にすることがあります。

AOIとは、「Area of Interest」の略称であり、関心のある地域を指します。

GISや衛星データ分析において、AOIを指定することで、必要なデータのみを抽出したり、解析の対象地域を限定したりすることができます。

AOIデータ(KMLファイル)の作成方法

AOIデータがある場合はそのままGoogle Earth EngineやQGISにインポートすればよいのですが、データがない場合は自分で作成する必要があります。

ここでは、地名(緯度・経度でも可能)からAOIデータを作成する方法をご紹介します。

まず、Google Mapでマイマップを表示させます。
image.png

マイマップ上で、検索窓に村(地名)を入れて検索し、地図に表示させます。次にライン描写をクリックし、村の領域に沿ってポリゴンを作成します。
image.png

地図のタイトルの横にある右の点線をクリックして、KML/KMZにエクスポートをクリックします。
image.png

「地図全体」ではなく、「無題のレイヤ」(作成したポリゴン)を選択し、ダウンロードをクリックします。
image.png

これでKMLファイルとしてエクスポートできました。
QGIS上で分析する準備はこれで終了です。

AOIデータ(シェープファイル)の作成方法

Google Earth EngineはKMLファイルに対応していないので、シェープファイルに変換する必要があります。

オンラインで無料のConverterがあったので、今回そちらを使用しました。

所定の場所に先ほどエクスポートしたKMLファイルをドロップしてシェープファイルに変換します。

試しにできあがったシェープファイルをQGISにインポート(ファイルをQGISの画面上にドロップ)すると、問題なく表示されました。
image.png

まとめ

  • AOI(Area of Interest)とは、関心のある地域を指します。GISや衛星データ分析において、AOIを指定することで、必要なデータのみを抽出したり、解析の対象地域を限定したりすることができます。
  • AOIデータはGoogle Mapで作成できます。その際には、地名や緯度・経度が必要です。
  • Google Earth EngineはKMLファイルに対応していません。そのため、Google Mapで作成したKMLファイルをシェープファイルに変換する必要があります。
  • 変換には無料オンラインサイトが利用できます。

おわりに

この手順がお役に立てば幸いです。

無料サイトが利用できない場合、QGISでもKMLファイルからシェープファイルにエクスポートすることが可能です。

不明な点やより効率的な方法があれば、ぜひコメントください。

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