AOIとは
衛星データや地理データ分析を行う際、AOIという用語を耳にすることがあります。
AOIとは、「Area of Interest」の略称であり、関心のある地域を指します。
GISや衛星データ分析において、AOIを指定することで、必要なデータのみを抽出したり、解析の対象地域を限定したりすることができます。
AOIデータ(KMLファイル)の作成方法
AOIデータがある場合はそのままGoogle Earth EngineやQGISにインポートすればよいのですが、データがない場合は自分で作成する必要があります。
ここでは、地名(緯度・経度でも可能)からAOIデータを作成する方法をご紹介します。
マイマップ上で、検索窓に村(地名)を入れて検索し、地図に表示させます。次にライン描写をクリックし、村の領域に沿ってポリゴンを作成します。
地図のタイトルの横にある右の点線をクリックして、KML/KMZにエクスポートをクリックします。
「地図全体」ではなく、「無題のレイヤ」(作成したポリゴン)を選択し、ダウンロードをクリックします。
これでKMLファイルとしてエクスポートできました。
QGIS上で分析する準備はこれで終了です。
AOIデータ(シェープファイル)の作成方法
Google Earth EngineはKMLファイルに対応していないので、シェープファイルに変換する必要があります。
オンラインで無料のConverterがあったので、今回そちらを使用しました。
所定の場所に先ほどエクスポートしたKMLファイルをドロップしてシェープファイルに変換します。
試しにできあがったシェープファイルをQGISにインポート(ファイルをQGISの画面上にドロップ)すると、問題なく表示されました。
まとめ
- AOI(Area of Interest)とは、関心のある地域を指します。GISや衛星データ分析において、AOIを指定することで、必要なデータのみを抽出したり、解析の対象地域を限定したりすることができます。
- AOIデータはGoogle Mapで作成できます。その際には、地名や緯度・経度が必要です。
- Google Earth EngineはKMLファイルに対応していません。そのため、Google Mapで作成したKMLファイルをシェープファイルに変換する必要があります。
- 変換には無料オンラインサイトが利用できます。
おわりに
この手順がお役に立てば幸いです。
無料サイトが利用できない場合、QGISでもKMLファイルからシェープファイルにエクスポートすることが可能です。
不明な点やより効率的な方法があれば、ぜひコメントください。