5
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

GRASS GIS v.surf.rstコマンドで等高線からDEMを作成する

Last updated at Posted at 2019-02-13

下図のような等高線図からDEMを作成します。
01.png

まずは苦行のようなデジタイズ。5時間ほど頑張ってトレース完了。
02.png

GRASS GISへインポート

GRASS GISへのインポートはQGISから行うのが簡単な方法です。

GRASSで分析するための領域を設定します。無駄に広い範囲を設定すると作成するDEMのデータが巨大化するので、必要な範囲ギリギリに設定するのがポイントです。
QGISのGRASSプラグインではマウスドラッグで領域を設定できます。
「解像度」はDEMのメッシュ解像度を指定します。ここでは0.5mメッシュとします。
03.png

GRASSツール→ファイル管理→GRASSへベクタをインポートします→ロードされたベクタをインポートする
04.png

GRASSでデータを開く

GRASS GISを開いて、データがインポートできたかどうかを確認してみます。
05.png

v.surf.rstコマンド

ここでv.surf.rstコマンドを使います。ベクタ等高線をラスタ化する必要もありません。

##ベクタ等高線と標高フィールドを指定するだけ
v.surf.rst input=contour_Tokyo11@contour zcolumn=level elevation=contour_ras_rst --overwrite
  • インプットするベクタ等高線=contour_Tokyo11@contour
  • 出力するDEM=contour_ras_rst
  • Z座標=level(ベクタ等高線の標高フィールド値)

ベクタ等高線の標高フィールド値に入力ミスがあったので、こんなエラーがでています。
この規模のデータの場合、順調に進んで10分くらいで処理が終わりました。
grass.png

出力されたDEMラスタ。良さげな出力です。
06.png

GeoTiffに出力します。

## GeoTiffに出力
r.out.gdal input=contour_ras_rst@contour output=DEM_Tokyo11.tif format=GTiff

QGISで開いてCS立体図にする

QGISで開いて陰影図と重ねるとこんな具合。堀や水路の凹凸もよく表現されています。
07.png

もう少し、微地形を観察したいのでCS立体図を作成します。
CS立体図の作り方は喜多耕一さんが紹介していますので割愛します。
QGISで「CS立体図」の「立体図」を作ってみた

ちょっとエログロい感じに仕上がっています。なかなか調整が難しくて途中で挫折しましたが、微地形は「これでもか!!」というほどよくわかります。
08.png

ブラウザでグリグ動く3D館城も作ってみました。
3D館城.png

5
2
4

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
5
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?