この記事は、FOSS4G Advent Calendar 202112月13日に投稿しました。
ベクタデータを幾何補正するためのプラグインを紹介します。
Vector Benderプラグインは、任意座標で計測されたベクタデータを所定の座標系に変換する機能を提供します。
Vector Benderのインストール
- 「プラグインの管理とインストール」
- 「vector Bender」選択
- インストール
参照するグリッドの設定
幾何補正の際に参照すべきグリッドを設定します。
「ベクタ」→「調査ツール」→「グリッドを作成」でグリッドを作成しておきます。
グリッドを作成する方法はQGISでグリッドラインを表示するで解説しています。
Vector Benderの設定
Vector Benderを起動する
「プラグイン」→「Vector Bender」→「Vector Bender」
Vector Benderの設定
- Layer to bend:幾何補正すべきベクタレイヤを指定
- Pair Layer:「新規作成」アイコンをクリック
「新規作成」アイコンをクリックするとVector Benderというレイヤが生成されます。
Vector BenderレイヤのCRSをプロジェクトのCRSに設定します。
GCPポイントの指定
Vector BenderはPairs Layerというラインベクタを作成し、ラインの始点を幾何補正される図面の任意の点に設定し、ラインの終点を、始点で指定した点が本来あるべき位置に設定することで幾何補正を行います。
最低2組のラインを設定します。
任意の点をクリックして始点を設定します。
ラインの終点(始点の本来あるべき位置)を指定します。
1本目の始点と終点が設定されました。
「始点の位置を終点の位置に移動する」という意味になります。
2本目の始点と終点を設定します。
幾何補正を実行する
- Vector Benderレイヤの設定が終わったら、「Layer to bend」と「Pair Layer」の鉛筆マークをクリックして編集モードにします。
- Run
ベクタレイヤが幾何補正され、正しい座標が設定されます。