石造物の碑文面を三次元計測して読み取りやすくする手順を紹介します。MetaShape以外はオープンソースのソフトウェアを使用します。
.plyファイルを出力する
MetaShapeなどのソフトウェアを使って、碑文面の点群データができているところからスタートします。
CloudCompareで幾何補正する
平坦な面の任意の部分を選んで座標を与えます。
単に碑文を読み取るだけなら、正確な座標は不要です。
左下を(0.0 , 0.0)、左上を(0.2 , 0.0)、右上を(0.2 , 0.1)、右下を(0.0 , 0.1)とします。
左下の方にカーソルを移動し、クリックしたら右の鉛筆マークをクリックします。
次は左上の任意点をクリックします。
y座標に0.2を入力します。
最初の点から上方向に0.2m移動したものとします。
同様にして、4点の座標指定を行ったら、右下のチェックマークをクリックします。
CloudCompareでラスタライズ
Tools → Projection → Rasterize(and contour plot)
- step : 0.002 (2mmメッシュ)
- direction : Z
- cell height : average
- Empty cells : interpolate (空白グリッドを0で補間します)
- Update grid をクリック
以下のようなものが出力されればOK。
「Raster」をクリック