この記事はCivicTech & GovTech Advent Calendar 2022の2日目の投稿です。
Code for Japan Summit 2022 での気づき
今年もシビックテックの祭典であるCode for Japan Summit 2022が開催されました。
昨年までの開催方式とは異なり、事前に投稿された動画を自由に楽しむという形式でした。また9/17から9/24まで全国各地のべ35会場にてリアルもしくはオンラインで動画を一緒に視聴するウォッチパーティも開催されました。
そんなCode for Japan Summitのひとつの企画として全国のウォッチパーティ会場に参加された方にインタビューをしてポッドキャストで配信するという「突撃!隣のシビックテック」を実施しました。100名以上のインタビューが集まったのですが、そのひとつである大阪会場を開催された林さんのインタビューの言葉が印象に残りました。
こども食堂だって(こどもだけの食堂ではなく)みんなの食堂である。だから、シビックテックもみんなのテクノロジーなんだ。
この言葉は私の中で大きな気づきになりました。
シビックテック=「みんなのテクノロジー」
2014年頃にシビックテックをやり始めてどうやって人にCODE for GIFUの事を説明しようと悩んでいたときがありました。その頃に会津の前田さんが"「Code for ○○」は「行動 for ○○」です。○○のために行動すればよいのです。"といってくれた時以来の腑に落ちた感がありました。なるほど「みんなのテクノロジー」かと。
確かに8年前に比べたらテクノロジーはエンジニアだけのものではなく、みんなが普段から使っていることが増えてきています。通信キャリアのスマホ講座もシニア世代に盛況ですし、家にいながらショッピングサイトで買い物する機会も増えています。動画や音楽も好きなときに好きなだけ見たり聴いたりできます。
カタチが違うテクノロジーの欠片
シビックテック井戸端キャストというポッドキャストで様々な人にインタビューをしていると形が違うテクノロジーの欠片(ピース)がいっぱいあるなあと感じています。大学生にインタビューをしたときに私はICレコーダーを持っていましたが、大学生はiPadでメモを取りながらこちらの話を聞いてくれました。「授業でもiPadでメモを取ってるの?」と聞くと「最初はノートとiPadを使い分けていたんですが、iPadだけで便利に使えるのでノートはやめました。」という回答。iPadで紙に書く感覚以上なんですよね。それが大学生にとっての当たり前になっています。
他にも子供たちや親世代、シニア世代でも使っているテクノロジーの欠片は違います。同じ年代であっても地域によっても違うかもしれません。
さらに職業別や属性別とかいろいろなところで使っているテクノロジーの欠片は違っています。
カタチが違うから当てはまる
例えば、私の母親がスケジュールのメモを手帳に取っているのだけど、取る字が小さいと見えなくて、大きな字で省略して何を書いたかわからなくなって困る。といってました。これってもしかしたらiPadでメモを取れば解決できるかもしれませんよね。
形が違うテクノロジーの欠片を探す。見つける。つなげること。
それが課題を解決したり、生活を便利にしたりします。
あなたの普段遣いのテクノロジーが、みんなのテクノロジーになる。
それがシビックテックです。