はじめに
Ubuntu 歴3日の ishihatta です。初 Qiita 投稿です。
小型のローカルサーバを立ててかつそのサーバを Wi-Fi アクセスポイント化(Wi-Fiルータ化)する必要があったためそのときのメモを残します。
誰かの役に立てば幸いです。
構成
ハードウェア
- Intel NUC6CAYH
- メモリ4GB
- HDD 1TB
OS
- Ubuntu 日本語 Remix 16.04 LTS
手順
ハードの組み立てとOSのインストールと初期設定とパッケージのアップデート
省略
無線LANデバイスの有効化
NUC6CAYH が内蔵している無線LANデバイス(AC3168)は比較的新しいものらしく、Ubuntu 16.04 はそのままでは認識してくれず。ググったところ、この無線LANデバイスを認識できるのは Kernel 4.6 以上らしい。Ubuntu 16.04 はデフォでは Kernel 4.4 なのでこちらの記事を参考に 4.8 にアップグレード。具体的には以下の通り(最後の一行はいらないかも)。
sudo apt update
sudo apt install linux-generic-hwe-16.04
sudo apt update && sudo apt upgrade
これで reboot したところ Wi-Fi が有効になりました。めでたしたし。
アクセスポイント化
以下の手順で GUI からアクセスポイント化( Wi-Fi ルータと同等の機能を有効化)できます。
- デスクトップ右上にあるネットワークマネージャのアイコンをクリック→「Wi-Fiを有効にする」のチェックを外す。
- 同様にネットワークマネージャ→「接続を編集する...」クリック。
- 「Add」クリック。
- 接続の種類に「Wi-Fi」を選択して「作成...」をクリック。
- 接続名の欄に分かりやすい名前を入力し、モードを「HotSpot」に変更し、SSID欄に適当なSSIDを入力。
- 「Wi-Fi セキュリティ」タブを開いてセキュリティを「WPA & WPA2 Personal」に変更し、パスワードを入力。
- 「保存」クリック。
以上であなたの Ununtu マシンは Wi-Fi ルータと化します。
すごーい!あなたは GUI から Wi-Fi ルータになれる Ubuntu なんだね!
本来は無線LANのモード変更だけでなく DHCP サーバを導入して設定して IPTABLES をごちゃごちゃ設定してとかやらなきゃいけないはずだけど、全部やってくれちゃってるらしいです。ありがたやー。
ただこれだとブリッジにできないっぽいのがちょっと気になります。でも今回はルータにできればいいから掘り下げないです。
はまった点
実は最初は GUI からできるとは露とも知らず、こちらの記事などを参考に hostapd とか isc-dhcp-server とかせっせと入れてたんだけど、どうやっても動かなかったのです。
そうこうしてるうちに上で書いたように GUI から設定できることに気づいて、無事アクセスポイント化できたんだけど、、、 reboot するとなぜか動かなくなる(アクセスポイントが見えなくなる)。このとき、ネットワークマネージャから Wi-Fi をいったん無効化して再度有効化すると正常に動くようになる。でも reboot するとやっぱり動かなくなる。
なんじゃこりゃーーー!!
ってなことで1時間ほどハマったわけです。
もうお分かりかと思いますが、原因は先に入れた hostapd と isc-dhcp-server (のどちらかまたは両方)でした。これらを remove したら reboot してもアクセスポイントのまま動いてくれるようになりました。お粗末なりー。