概要
Sphinxユーザー用のLaTeXのまとめではなかなか出てこなさそうなコマンドを中心にまとめたいと思います。おいおい追加してきます。
数式
SphinxでLaTeXを使うのは主に数式だと思いますので,数式コマンドを。
太字
数式中でベクトルは太字の斜体にする必要があります。簡単に太字にするには\bmを使います。
\bm{A}
reSTでは以下のようになります。
.. math::
\bm{A}
使うときにはpreambleに
\usepackage{bm}
bmパッケージの宣言を追加する必要があります。
大きい括弧
括弧中に分数を入れるときには高さのある括弧が必要です。以下のコマンドで数式を囲むと式の高さに応じて,括弧の高さが変わります。
\left( \right)
\left\{ \right\}
\left[ \right]
中括弧{}のみ,括弧の前にバックスラッシュが必要なので,注意。
開き括弧,閉じ括弧のどちらかを使いたいときは\left.もしくは\right.を使います。開き括弧だけのときの例
\left( \right.
ギリシア文字
イプシロンεとファイφは形が違う文字があります。
\epsilonと\varepsilon
\phiと\varphi
改ページ
図などが並んでいて,次のセクションの文章が図の前に来たりするのを避けるために改ページしたいことがあります。LaTeXのコマンドをreSTで使うために以下のようにします。
.. raw:: latex
\clearpage
.. raw:: latexでLaTeXのコマンドをそのまま挿入できます。\clearpageが改ページするためのコマンドです。