データ出力のタイミングが古いバージョンと違う
OpenFOAM9では,出力のタイミングが変わりました。
具体例をいうと,0.1sのデータを出力して,それ以降5秒おきにデータ出そうとすると前なら
5.1
10.1
15.1
と0.1sから5秒おきに出てました。
OpenFOAM9だと
5
10
15
と出るようになりました。
リリースにちゃんとかいてありました。 https://openfoam.org/release/9/
Data Output: When a case is stopped and restarted, results are now written to subsequent time directories referenced to the original start time of the case rather than the restart time [ commit 7aca9b ].
すっきりした。
問題は
これはこれで良かったんですが,adjustableRunTime使ってて問題が出ました。OpenFOAM9なのに
5.1, 10.1, 15.1とデータが出ることが発生しました。
OpenFOAM9では,beginTimeとstartTimeがあって,この2つをつかって,データ出力のタイミングをコントロールしています。
beginTimeは各時刻のデータのディレクトリのなかのuniform/timeにあります。普通これが0になっています。これだとリスタートしても,時刻0s基準で,データが出力されます。
今回問題がおきた計算では,0.1sのbeginTimeがなぜか0.1になっていました。なので,0.1sから5秒おきにデータが出力されたようです。
まとめ
OpenFOAM9より前のバージョンと同じように,データ出力の時刻を設定したいときは,uniform/timeのbeginTimeを調整すれば,可能です。
(自分でbeginTimeを変更した覚えがないのに,なんで変わったのか。。。)
補足
ちなみにwriteIntervalを時間帯によって変えられるようにもなったみたいです。
Time: The setTimeStep function object allows the user to configure a writeInterval which changes over time [ commit bae95b ].