Sutherlandの熱伝導度
ずっと謎だったSutherlandのところにある熱伝導度の式。OpenFOAM8だと下のような感じ。1.32とかの係数が謎でした。
template<class Thermo>
inline Foam::scalar Foam::sutherlandTransport<Thermo>::kappa
(
const scalar p,
const scalar T
) const
{
scalar Cv_ = this->Cv(p, T);
return mu(p, T)*Cv_*(1.32 + 1.77*this->R()/Cv_);
}
オイケンの修正式というらしい。
「物性推算法」大江,データブック出版社を見ていてわかりました。単成分気体の熱伝導度のところにありました。
\lambda=\frac{\eta}{M}(1.32Cv+3.52)
λは熱伝導度で,ηは粘性係数。似てる。ただ,3.52ってなんだとなりました。これも罠がありました。これは気体定数Rに係数をかけた値でした。Rが単位がcal/molKで,R=1.988というくせもの。
3.52=1.77x1.988=1.77Rでした。
というわけで,OpenFOAMのSutherlandで出てくる熱伝導度はオイケンの修正式によるものです。