要は(TR;DL)
- Watson Machine Learningの新API がV4として公開されてます
- AutoAIやDecision Optimizationなどの新機能はV4 API使ってます
- 新機能をPythonから使うならクライアント・ライブラリーはアップデートしておきましょう(watson-machine-learning-client_V4)
はじめに
えらくニッチな話題ですいません。以下、Watson StudioやWatson Machine LearningをAPIやPythonクライアントなどからプログラムを介して触ってる方のみに関係する話です。ツールのUIのみ使っている方はAPIの層は隠されているので意識不要です。
あまり告知されていないので初耳かもしれませんがIBM CloudでAIのランタイムであるWatson Machine Learningが機能拡張し、V4のAPIやPythonクライアントが提供されています。以下がAPIドキュメントへのリンクです。
種類 | 新(V4) | 旧(V3) |
---|---|---|
API | 新文書へのリンク | 旧文書へのリンク |
Python Client | 新文書へのリンク | 旧文書へのリンク |
知っておくといいこと
モジュールの名前がwatson-machine-learning-client-V4になり、Python 3.5以上が前提です
pip install -i https://test.pypi.org/simple/ watson-machine-learning-client-V4
Pythonクライアントの場合、pip installすべきモジュールの名前や提供される機能は変わってますがプログラムでimportするPython Clientの名前はV3とV4で同じです。ここ、ややこしいのでご注意ください。
from watson_machine_learning_client import WatsonMachineLearningAPIClient
現時点、V3とV4は並存です。上述の通りAPIの文法自体が違うので並存可能。基本的には新しいほうを使うべきなのでしょうが、どちらを使うかは現時点は利用者に委ねられています。
最近のWatson Studioの新機能であるAutoAIやWMLの新機能 Decision OptimizationはV4 APIを使っており、古いV3環境からは見えなくなっています。Python ClientからV4 API対応のAutoAIで作ったモデルアクセスしたい場合はPythonライブラリーをアップデートしておきましょう
【例】
V3クライアント・ライブラリー環境でWMLのモデルを照会したら4件表示されました。これらのモデルはModel Builder/SPSS Modeler/NeuNetSで作ったものです。
同じ環境でV4クライアント・ライブラリー環境でモデルを照会したら、上記以外にAutoAIとDecisionOptimizationのモデルも追加で+3件表示されました。逆に言うと、V3ライブラリーではこれらのオブジェクトは認識できていない、ということです。
以上、ニッチな話ですが自分が使ってて「あれ?」と思ったのでメモしておきました。