はじめに
Power AppsからPower BIへの連携の話はいくつかありますが、こちらはモデル駆動型アプリにあるDataverseのテーブルをPower BIレポートに自動的に作成する機能です。
自動作成されたレポートは、保存した後、Power BIレポートの編集として自由に編集することができます。
データモデルの接続はDirectQuery モードです。関連事項として新しい機能「最適化」についても合わせて紹介します。
設定関連
Power Platform 管理センター ( https://aka.ms/PPAC ) で該当の環境について、TDSエンドポイントがオンにしておく必要があります。
「環境 > [該当の環境] > 設定 > 機能」から下の方に設定があります。
また各モデル駆動型アプリでこちらの設定もオンにしてく必要があります。
どこで起動できるか
該当のモデル駆動型アプリを実行後にPower BI可視化のボタンが上部にでてくるのでそこで、呼び出します。
このレポートは、Power BIのクイック集計は機能を利用して自動的に作られるもので、右側の[お客様のデータ]から、テーブル内のカラムを変更すると、それに合わせて左側のビジュアルも自動で変更されます。
Power BIレポート内のビジュアルの編集等
DataverseにDirectQuery モードでつながっています。系列ビューでみると以下です。
Power BI Desktopで起動したときは以下の表示がでます。
DirectQuery等で更新を一時停止する「最適化リボン」
2022/11に出た新しいプレビュー機能です。機能は事前にオンにしてください。
DirectQuery モード接続等でビジュアル編集時にも更新がなされることを一時停止することができます。
画面の案内からもDirectQueryの更新を一時停止、再開できます。
[最適化]タブがあり関連メニューはこちらに集約されています。
ビジュアルの更新を効率的に行うことができて、いいですね。
どういったときにこのPower BI連携がいい感じか
モデル駆動型アプリにたまったデータの全体像を知りたい、でもモデル駆動型アプリ内でグラフやダッシュボードを予め準備まではしていない... というときに手早くデータの視覚化ができます。そしてそこでできたひな形のPower BIレポートは自由に編集できるので自分が確認したいビジュアルに(時間があるときに)仕上げていくことができます。
おわりに
2022年はモデル駆動型アプリに非常に興味が湧いた年でした。今後、より活用していきたいと考えており、このPower BIレポート連携も便利なので合わせて活用していきます。