はじめに
今回はPower BIのビジュアル作成の基本的なことではありますが、フィールドに正しいデータカテゴリが設定されいてるかで、ビジュアル等がどのように変わるか?について説明します。
サンプル元データ
以下の説明は、無料の統計データをe-Stat:政府統計の総合窓口より、 国勢調査 時系列データ CSV形式による主要時系列データをPower BI Desktopで読み込み、Power Queryエディターで最低限のクリーニング(先頭と末尾の不要行の削除、1945年の一部欠けているデータの除外、不要列の削除等)を行ったところからスタートしています。
フィールドのドラッグ&ドロップでマップ表示
「フィールド」の中から「都道府県名」をキャンパスにドラッグ&ドロップしました。すると...
フィールドにあるデータからマップが表示してくれました。ここで、フィールド名に注目してみると「都道府県名」という名前から「このデータは都道府県のデータが入っているね」とPower BIが勝手に認識してくれて、マップを出してくれているようです。そこで、このフィールドの名前を「地域」とわざと変更してみます。
そこでもう一度、ドラッグ&ドロップしてみると...
今度は表がキャンバスが表示され、マップは出ませんでした。
このようにキャンパスへのドラッグで思うような表示が得られないときは、フィールドに対して適切なデータ カテゴリを設定します。
まずは、対象のフィールド名「地域」を選んだあと、メニュー「列ツール」を選び、データカテゴリを「未分類」から「州または都道府県」を選択します。
すると、フィールド「地域」の左横に地球儀のマークがついて、「地域のデータですね」と覚えてくれます。
このあとのドラッグ&ドロップでは、地図が自動ででてくれるようになりました!
このように各フィールドには適切なデータ カテゴリが設定されていると、適切なビジュアルが表示されやすくなります。
それには、フィールド名の左横のマークに注目することが大事です。
Σマークにも注目!
このようによくよくフィールドを眺めてみると、西暦に時に集計を意味するΣマークがついています。
これは、データの認識が誤っている(本来、Power Queryエディターで整備しておけばよいこと)、ということです(西暦の数値を集計しちゃう...)。
このまま、ビジュアルに使っていくと、値として認識され、想定外のビジュアルになることがあります。
こちらの修正は、前のデータ カテゴリと同様の操作で、「西暦(年)」フィールドを選んだあと、列ツールを選択し、データ カテゴリの上にある「概要」から「集計しない」を選びます。そうすると、Σマークは消えて正しい認識になります。
この状態でビジュアルを作ると、「西暦(年)」をキャンパス上の「横棒グラフ」等にドラッグした場合、「値」として認識するのではなく、「軸」として認識してくれます。その上で「人口(総数)」をドラッグすると、「人口(総数)」は「値」として認識され、下図のような正しいビジュアルが認識されます。
終わりに
今回の話は、2020/2/29にオンライン配信されたPower BI 勉強会 @ 東京 #16 - connpassの復習用YouTube Power BI @ #16 Live Session 01 「Power BI とは - 2020 その2」by Takeshi Kagata by @PowerBIxyz のデモパートの 42分頃で教えてもらったことを元にまとめたものです。 @PowerBIxyz 丁寧でわかりやすいご説明、ありがとうございます! BIやPower BIの全体像や歴史を知るのに、こちらの動画はかなりオススメです。