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iOSライセンス&配布方法まとめ

Last updated at Posted at 2014-02-27

注: 記事記載当時からライセンス形態が変わっています

「iDEP表記をADEP表記に変更」の編集リクエストは反映しましたが、コメントにもあるように諸々変わっておりますのでご注意ください。

1. iOSのライセンス体系

iOSのライセンスには以下の3種類がある。
ios_license.png

※ADEP(Apple Developer Enterprise Program)の取得方法については省略
https://developer.apple.com/programs/enterprise/jp/

2. 配布方法の違い

AdHocとIn-Houseの違いは以下の通り。

評価用配布(AdHoc)

  • App Storeを介さずに、最大100台のデバイスまでアプリ配布可能。
  • インストールを許可するデバイスのUDIDをProvisioning Profileに登録する必要がある。
  • デバイス追加の都度、UDID登録、Provisioning Profile更新、リビルド等の作業が必要。
  • Provisioning Profileの有効期限が切れるとアプリが起動できなくなる。
  • アプリの署名に使った証明書が無効になるとアプリが起動できなくなる。

組織内配布(In-House)

  • App Storeを介さずに、デバイス無制限でアプリ配布可能。
  • AdHocで必要となる煩雑な作業(UDID管理等)が一切不要。
  • Provisioning Profileの有効期限が切れるとアプリが起動できなくなる。
  • アプリの署名に使った証明書が無効になるとアプリが起動できなくなる。
  • In-House版アプリが関係者以外にインストールされないよう厳重管理が必要。
  • In-House版アプリの利用者はADEP契約主体法人の従業員に限る。

In-Houseは企業向けに強力な機能を備えている一方、配布にあたって厳格な管理が求められます。
故意か否かに関わらず、利用規約に反して契約主体法人以外にアプリ配布があった場合はADEPライセンス取り消し等のペナルティが課されます。

受託開発ではADEP契約主体である自社以外に顧客企業へのアプリ配布が必要となる場合があるため、AdHocを採用します。
(または、顧客のAppleIDでIn-Houseで配布する形式になるかと思います)

AdHocでの配布デバイス数制限について

上記のとおり、AdHocでは配布デバイス数に上限があります。
ADEPライセンスは企業につき1つのみとなるため、大量のデバイス登録が必要な場合はプロジェクト毎に別途Standardライセンスを取得の上でAdHocにてアプリ配布を行ってください。

3. 通常のAdHoc配布

通常、 AdHocによるアプリ配布は開発用端末にデバイスを1台ずつUSB接続して行います。
ただしこの方法は非常に手間がかかる上、開発ロケーションが離れている場合等に迅速なアプリ配布を行うことができないといった問題が伴います。

ios_adhoc.png

4. TestFlightを利用したAdHoc配布

AdHocによるアプリ配布をサポートするWebサービスとしてTestFlight( https://testflightapp.com )があります。
TestFlightを利用することで、Web経由で複数デバイスに対して一斉にAdHoc配布を行うことが可能になります。
加えてデバイスの一元管理・アクティビティ確認といった機能も備えているため、誰がどの端末でどのように配布アプリを使用しているかを容易に把握することも可能になります。

ios_testflight.png

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