はじめに
こんにちは。株式会社ジールの@is_zealです。
今回は、MicroStrategyの「パッケージ作成」の方法についてご紹介します。
使用するツール
パッケージ作成とパッケージのインポートには、「ObjectManager」というツールを使用します。
ObjectManagerは、主に開発環境から本番環境へのオブジェクトの移行やバージョンアップ時の移行などの際に使用されるツールで、Developerでは行うことのできない、プロジェクト間でのオブジェクトの操作を行うことができます。
パッケージとは?
パッケージとは、選択したオブジェクトをmmpファイルとして保存したものを指します。このパッケージを作成し、他のプロジェクトにインポートすることで、パッケージとして保存したオブジェクトのみを他のプロジェクトへもっていくことができるようになります。
パッケージ作成手順
② パッケージとして保存したいオブジェクトのあるプロジェクトソースにチェックを入れ、「開く」をクリックします。
④ パッケージ化させたいオブジェクトのあるプロジェクトを開いたうえで、「ツール」タブから「パッケージを作成」をクリックします。
⑥ mmpファイルにエクスポートしたいオブジェクトを選択する画面に遷移します。
オブジェクトを選択する方法は3種類あり、いずれかにチェックを入れてオブジェクトを追加します。
オブジェクトを選択後、「OK」をクリックします。
※対象を確定すると「OK」をクリックすることができるようになります。
1.検索結果をインポート
検索したオブジェクトをエクスポート対象として選択します。
2.再帰的にフォルダーとそのサブフォルダーをインポート
プロジェクト内のフォルダを検索し、その配下(サブフォルダを含む)を全てエクスポート対象として選択します。
3.選択したオブジェクトをインポート
「使用可能なオブジェクト」として表示されているものの中から、「選択したオブジェクト」へ移動させたオブジェクトをエクスポート対象として選択します。
⑦ 選択したオブジェクトに対しての設定やインポート時の更新方法を設定します。
「操作列」
インポート先に競合するオブジェクトがあった場合の更新方法を選択します。
【操作列の選択肢】
・既存のオブジェクトを使用
インポート先のオブジェクトを更新せず、インポート先のオブジェクトを使用するように設定します。
・置換
インポート先のオブジェクトを更新し、インポートするオブジェクトを使用するように設定します。
・両方保持
インポート先のオブジェクトは更新せず、インポートするオブジェクトに別名をつけてインポートするように設定します。
・新しいオブジェクトを使用
更新日付が最新のオブジェクトを使用するように設定します。
・古いオブジェクトを使用
更新日付が最も古いオブジェクトを使用するように設定します。
・強制置換
インポートするオブジェクトへ強制的に置き換えるように設定します。
・削除
インポート先のオブジェクトを削除するように設定します。
「すべての従属オブジェクトを追加」
エクスポート対象として選択したオブジェクトが使用しているオブジェクトを、すべてエクスポート対象として選択します。
⑧ 置き換えるオブジェクトと新規に追加するオブジェクトのACLオプションを設定します。
「ACL」
オブジェクトに対するアクセス権限のことを指します。
「オブジェクト置換のACLオプション」
インポート先のオブジェクトをインポート対象のオブジェクトで置き換える際に、どのようにACLを設定するかを選択します。
・既存のオブジェクトを使用
⇒インポート先のオブジェクト(置き換えられるオブジェクト)に設定されているACLを適用するように設定します。
・置換
⇒インポート対象のオブジェクト(置き換えるオブジェクト)に設定されているACLを適用するように設定します。
「新規オブジェクトのACLオプション」
⇒インポート先に新しくオブジェクトが追加される際に、どのようにACLを設定するかを選択します。
・ソースオブジェクトのACLを保持
⇒インポート対象のオブジェクトに設定されているACLをそのまま適用するように設定します。
・宛先フォルダからACLを継承
⇒インポート先のフォルダに設定されているACLを適用するように設定します。
⑨ 作成したパッケージファイルの保存先とファイル名を入力します。
⑩ 「継続」をクリックします。
※オブジェクトの選択と保存先の指定が完了すると、「継続」をクリックすることができるようになります。
⑪ 以下の画面が表示されれば、パッケージファイルの作成が完了します。
指定した保存先にパッケージファイルが作成されます。
おわりに
今回はMicroStrategyの「パッケージ作成」についてご紹介しました。
パッケージファイルとして保存したいオブジェクトを自由に選択でき、異なるプロジェクト間への移動やバックアップとしての保存など、様々な場面で活用できるので、ぜひお試しください。
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