腐りかけたので思考をリフレッシュした
この5年間ほど同じ現場で、この数ヶ月に気付いた。
長いこと居すぎて腐りかけな自分が居ること。例えば糖尿病で自分の足が腐って初めて病気の重大さに気づくような現象(笑)
現場がダメなら変えるか辞めるかだが、この現場を変えられる政治力を持てるようにプロパーに上陸する作戦は、オトナノジジョウ(過去のしがらみと派遣元の政治的圧力)により断念したため、この先はより自分のやりたいことができる環境に移動することにし、並行して色々な作戦を実行しつつ、ついでに新卒以上に自分や社会を見つめ直した。
きっかけは、とある事件で嫁から生き方を完全否定されたことだ。2日ぐらい落ち込んだ後、気持ちを切り替えて一念発起し、中学生で一度読んだ「バカの壁」、読んでみたかった「ゼロベース思考」とを読んだ。
あぁ、つい昨日・先週・先月・去年までの自分は何してたんだろう!!!単なるカモでバカでマジでカスだった!!!う~ん、今までなんとなく生きすぎたがこんなにも罪深いとは。。
今まで奴隷根性システムのOSをインストールしていたことに気づき、今までのバグ(忖度?)だらけのアプリケーションをすべて捨てて、フリーク思考と思われるOSをインストールした。(それが本物のフリーク思考OSかどうかはこれから検証)
これまで10年以上SESでエンジニアをやっていて見てきた世界。
そんな中で、ニヒリズムに走り、世の中そんなものだと諦めてきたが、自分を見つめ直した上で、改めて子供目線でゼロから考えると、すご~く不思議な事がたくさん起こっていた。
ちなみにこれは、僕が古いOSで稼働していた時の、体質の古い会社の話しである。所詮古いOSで動いていた僕にはふさわしい環境であった。
ここ数年で起業したところや、時代に合わせて体質を変えてきた企業は違うと信じたい(実際に見てみないとわからないからそれは見てみたいと思う)
SESという業態が破綻していること
SESで慣習として違法行為が蔓延しているのは、システムエンジニアならみんなが知ってると思う。このくらいの話を知らないならそのエンジニアはカモだ。僕もカモだったので、これ以上カモを増やさないために、書き留める。
二重派遣問題
SESさんは自社の営業力には限界がある(楽をする)ため、横のつながりを持って、不動産屋のように案件を横流しする。しかも昔は(もっと楽をして)多重派遣・多重請負が常態化しており、300人規模のPJで6次受けの中国人と一緒に仕事したこともある。最近はあんまりあからさまな多重派遣はないそうだが、それでも偽装請負の二重派遣さんとよく仕事をする。(笑)
根本原因:楽をしつつ利を得たい弱さ
普通に考えて、人間は怠惰だから、自分で営業なんてできるだけしたくないし、仕事を自分で取るためにブランディングをするには一度自己否定をせねばならず、誰も自分のやり方が悪いなんて認めたくないからやらないよね(笑)
偽装請負問題
数年前の法改正で、SESを営む会社はこぞって人材派遣業の許可を取得した。らしい。契約書は請負契約などとなっていても、法的には実体が重視され、SESの実体は派遣会社なので、「念のための許可」といいつつ、全員確信犯なのである。そもそも契約書に請負契約って書くのを辞めようよ。
根本原因:赤信号皆で渡れば怖くない根性
グレーゾーンでも何でも無く、ブラックな違法行為なのだが、日本人の島国根性というか、赤信号皆で渡れば怖くないみたいな話しなのである。みんながやっているから大丈夫という安心感がそうさせているのだろう。みんな自分を変えたり他の人と違うことをしたりするのは嫌だもんね。(笑)
単価横並び問題
例えばSESなんかで行くようなプロジェクトに10人エンジニアが居ると、、、
- デキるエンジニア 1人
- 比較的マトモなエンジニア 2人
- 微妙な人 6人
- 永遠にデキない人 1人
が、みんな同じぐらいの給料をもらっていたりする(笑)
おいおい。マトモな給与評価システムは存在しないのか!
根本原因1:エンジニアの奴隷根性
例えば採用時に経歴書を見てプロジェクトの長さとかでもその人の技術や実力を判断するらしいが、ここで「こんな感じ?」とお互いの営業同士で金額が決められ、その後、活躍してても、払う側は「お得エンジニアだったラッキー」とか思い、貰う側は「実力わかっただろうから上げろ」と言わない事で奴隷根性丸出しなのである。
運が良ければ払う側が「この人だったらもっと払ってもいいのに」といい出して初めて金額が上がるとか、そーとー情弱でアホな商売である。商売上手なら例え最初安くしても、ある程度のところで強気の金額交渉をしはじめるだろう。派遣会社が自分は痛くも痒くもないからと言って、最初安くして後もずっと安いとか、タダの奴隷売人と奴隷エンジニアである。
根本原因2:表面だけの優しさ?
重なるようだが、払う側が心では「こいつデキる」とか、「うわこいつダメだ」って思っても、給与を変えないのが日本である。予算もあるし、下げられないから上げられない。何かを変えるには労力が必要なのだが、結局は他人のことだから誰も興味を持たないのである。
しかも、デキない人にまで、家庭があるとかなんとかいって、優しさを発揮してしまうし、不平不満が出るという理由を付ける。
結果のプロジェクトメンバーの顔ぶれ
そういう多重要因で予定単価が安いプロジェクトほど「デキるけど安月給に甘んじているサボり上手」と「仕事があまりデキない寄生虫」ばかりしか集まらない(笑)。もちろん一番ダメな「本当にデキない人」はプロジェクトから蹴られることもあるので、フルイからはある程度落とせているはずだ。でもなんでここにいて、なんでみんなの足引っ張ってるのって感じの人もよくいる(笑)
給料を上げる方法
そのため正規ルートでは管理者側に行かないと給料が上がらないとか、中間管理職ぐらいでは安いとか、給与は年齢で決まるいう仕組みなので、その企業が人数を毎年多く増やしているなら上に行ける可能性があるが、今の世の中は経済成長が終わり・少子化で増えない上に、その会社の管理者が若いなら自分たちの給与は数十年は停滞する。(笑)
ちゃんと交渉もやるし、仕事もデキる人が「給料を上げろ!」って言うと、他の人たちから不満が出るから誰かを特別扱い出来ない。。。って共産主義かよ!!仕事のできる人たちから不満がでてますけど!!(笑)仕事のデキない人に普通の給料を払うことが特別扱いだと思わないのか!?
居なくなる「デキる人」
そんな感じなので、賢い人は、ダメなプロジェクトや企業からはさっと身を引く。そしてそんなクソみたいな経歴書で評価される世界からも早く消え、新しい企業に行くか自分でビジネスを始めてしまう。
回り回って、既存の企業が経歴書だけで判断することで、社員流出と自分のビジネスライバルを増やしてしまうのだ。自分で自分の首締めてるだけじゃん。って話。
文句も言わずに真面目にやる若いひとは、成長の止まった老人企業のカモにされているのである。自分の稼いできた金で、仕事のデキない上司がゴルフに行くとしたら、どう思う?
解決策
簡単なこと。定期的に給与や単価の見直しをかけ、デキる人に給料を払い、デキない人は減給をすればいい。それがデキなきゃ、企業とデキる人はデキない人に引っ張られて疲弊するだけである。
下流・中流で止まってる会社の実態
とある受託開発のシステム会社が営業して、プロジェクトを受注できたが、お得意さんだからあまり高くも取れないし、外部に投げるのは社内に技術が残らないし、人員は必要だけどコストがかかる正社員は増やしたくないし、即戦力じゃないとすぐには教育できないし、等と考えた。出来上がっちゃった中流企業に多い、保守的な考えである。
そこでその時の予算によって人員を増減できる、SESや派遣会社のようなピンハネ屋に頼った。派遣会社なんて、はっきり言えば、社会不安に乗じた現代版奴隷ビジネスである。派遣会社側としてはテキトーにエンジニアを丸め込むだけで、自分の手を汚さない楽なビジネスである。
また、多くのシステム会社は自社の社員に違法残業をさせ、40時間先払いと言う名の残業代不払い。足りない分はボーナスで補填します!と言いながら、不明瞭なボーナス内訳。就業規則もどこにあるのかわからないし、給料も勝手にブラックボックスで決められる。みんな聞いちゃいけない、交渉しちゃいけないと自己判断して知ろうともしないからね。
こんな体質のままあと20年もすればどうなるかわからない。もちろん「働き方改革」に乗じて変えるなら今だ!つまり、今動いている企業は、まだ可能性がある。
今まで会ったエンジニアのタイプ
会社の話はその辺にしておいて、今度は一緒に仕事をするエンジニアたちに笑点を当てる。
デキる人とデキない人
まずはこの2種に分類される。デキない人の中にはマジで人として終わってる人もいた。こういう話は人々の中ではタブー視されているが、はっきりしないと暗黙知として消えてしまい、世の中のためにならない。
どこからデキる人なのかは曖昧だが、多くの会社というのは一部の人がカネを稼いでいて、残りの人が雑務でお相伴に預かっている。その稼いでくる人をデキる人だと思っている。
簡単な見分け方
自称マトモなエンジニアで今まで生きてきたつもりの僕は、たくさんの人と仕事してきたので、デキる人は大体5分以内にわかる。
簡単な見分け方は、多くの人と会うことを通して、デキる人とデキない人を客観的に見つめていくと、そのうち直感でわかるようになる。それが最も簡単でおそらく正しい見分け方である。最初は間違えることもあるが、どんどん正確になっていき、間違うことはなくなる。
基本的には目に見えてスケジュールを守れる人、ソースコードがきれいな人、技術導入の提案ができる人、仕様を自分で決められる人、失敗をフォローできる人等がデキる人だと思う。
(間違えて堕落した人たちと付き合うと、自分も堕落していくので注意が必要だ。堕落した人としか付き合ったことのないひとは、残念だがすでに堕落しているしそれに気付いていないだろう。)
そしてデキる人を見つけたと思ったら、とことんコピーし、いいとこ取りをしてきた。特に僕は猿真似上手だけど勉強嫌いなので、成長にはデキる人と仕事をすることが重要である。誰でもそうかも知れないが(笑)
デキる人のタイプ
プログラマに限らず、システム開発に関わるこの人デキるな、って思った人たちの性格タイプを上げていく。主観の部分もあると思うから、テキトーに聞き流してクレクレ。自分で言うのも何だが、こんなの井戸端会議レベルだ。
自信家で完璧主義
根拠のない自信があるが、その分、自分の仕事は完璧に仕上げる。何でもデキると思ってるし、頼まれたことややりたいことで、デキると思ったことはデキるまで頑張れるので、何でもできてしまう。人を見下したような部分もあるが、それだけ自信を持っている。マネジメントも含めてフルスタックに何でもこなす。
謙虚な研究者肌
みんながよく知らない最新すぎてニッチな技術をたくさん知っている。
本人は色々なことに自信を持っていないがため、知識や技術の獲得に努力は惜しまず、貪欲に走る。秀才タイプ。まさにシニアエンジニア向き。
サービス精神豊富
自分のためになにかするのは苦手だが、人にお願いされるとものすごい能力を発揮する。そして、お願いした以上のことをする。とにかくなにかお願いすれば、なんでもフルスタックにこなす。
自由人
自分の得意分野だけで100点を目指すタイプ。自分の興味のある、デキることだけを上手にやる。やりたくないことは努力せずあっさり他人に振る。企画やマネジメント向き。
テキトーな社交家
エンジニアスキルだけは大したこと無いが、とにかく天才的に口が上手い。ピンチに陥っても、とっさの思いつきで相手を煙に巻くことで回避する。面接上手で、たぶん営業やマネジメント向き。
デキるエンジニアになろう!
デキるエンジニアが見分けられるようになったら、仕事に対する姿勢、技術、話し方、いろいろな部分をコピーするだけである。自分とタイプが違う部分は、仲間につけて分業するといいと思う。
キングコングの西野氏によると、仲間を増やすには肉でも食べに行って買収するのが一番!だそう(笑)1万円そこそこでデキる人が仲間に付けば、儲けもんですね!
使われる側に甘んじるなら、気持ちよく使ってくれる企業に行けばいいし、自分に合う企業がどこにもないと思うなら、自分でビジネスを考えてやっちゃうのがいい。それも視野が狭い気もするけどね。
さてさて、ここまでの自分の考えが正しいか、素直に実践してきます。稼げる・デキるエンジニアになろう!
デキるエンジニアのコーディング
プログラミングにも触れておこう。
エンジニアとしてデキるエンジニアは、美しいコードを書くべきだ。
リーダブルコードを読むと良い!
ビジネスマンとしてデキる人間になるなら、すばやくコードを書くべきだ!美しさなど二の次でいい!
興味があったらヤバイ経済学シリーズの4冊でも読むと良い!
しからばごめん。