はじめに
Symmathic Zero RISC-Vは Symmathic社が提供する、__開発__と__教育__を目的としたRISC-Vベースのsoftcoreです。
第一回の今回は、Symmathic社より提供されているtoolchainであるSET-05(Symmathics Embedded Toolchain for Zero RISC-V)のbuildについて書いていきたいと思います。(公式Documentation(英文)はここからアクセス可能)
準備物
- Symmathic Zero RISC-VがプレインストールされたDigilent Arty A7 35T board (購入はここから )
- MicroUSB ケーブル
- Linux搭載PC(現時点ではUbuntu 16.04LST環境下で動作が保証されているらしい)
SET-05をビルド
1. terminalを開き以下のコマンドを実行します。
sudo apt-get install build-essential
2. SET-05をダウンロードし、任意の場所に保存する。
3. Libftdiをダウンロードする。
ダウンロードはこちらから。SET-05はデフォルトでは__/usr/include/libftdi1__へインストールされていると仮定されています。もし、違うダイレクトリに保存した場合は、SET-05ファイル内にある__Makefile__を開き、__LIBFTDI_PATH__をLibftdiがインストールされているパスへ変更する。
4. RISC-V GNU Compiler Toolchainをダウンロードし(ここから)、任意の場所に解凍する。
5. ~/.bashrcを好きなエディタで開き、以下のパスを追加する
export RISCV_GCC=/path/to/riscv-elf-gcc/binary
export RISCV_OBJCOPY=/path/to/riscv-elf-objcopy/binary
export RISCV_AR=/path/to/riscv-elf-ar/binary
パスの例としては、
export RISCV_OBJCOPY=/home/USER_NAME/Document/riscv64-unknown-elf-gcc-8.2.0-2019.02.0-x86_64-linux-ubuntu14/bin/riscv64-unknown-elf-gcc
export RISCV_AR=/home/USER_NAME/Document/riscv64-unknown-elf-gcc-8.2.0-2019.02.0-x86_64-linux-ubuntu14/bin/riscv64-unknown-elf-objcopy
export RISCV_AR=/home/USER_NAME/Document/riscv64-unknown-elf-gcc-8.2.0-2019.02.0-x86_64-linux-ubuntu14/bin/riscv64-unknown-elf-ar
6. terminal上でSET-05/へ移動して以下のコマンドを実行し、toolchainをビルドする
make build-toolchain
#まとめ
以上でToolchain(SET-05)の初期設定はが完了です。
次回はProjectの作成方法、upload, debug方法について書きたいと思います。