OpenFOAMとは
OpenFOAMはオープンソースで開発が行われている流体解析ライブラリーです。C++で開発されており、やりたい流体解析は大体できる高機能なライブラリです。しかし、自由度が高いかわりに知識がないと使いこなせないライブラリーだったりもします。
- コマンドラインベース
- ボタンをポチポチ押して解析ができるわけではない
- 一応GUIも本家ではないところで開発されている(Helyx-OSなど)
- 日本語の情報はかなり少ない
OpenFOAMの対応環境
基本はLinuxで運用します。
Windows版のビルドもありますが、インストールが煩雑だったりします。なぜか私の環境ではインストールがうまくいかなかった。安定して利用できるのは以下の2つの方法だと思います。どちらにしろ最低限のLinuxに対する知識は必要です。
- Linuxにインストール
- DEXCSというディストリビューションを利用
DEXCSを利用する
DEXCS( http://dexcs.gifu-nct.ac.jp/ )はLinux MintをベースにCAE(Computer aided engineering)ツールをプリインストールしてあるディストリビューションです。サイトからメールアドレスや所属先を登録するとダウンロードが可能になります。日本で開発されているのとOpenFOAMに必要なツール一式がインストール済みなのでインストールでつまずくことはありません。ただ、インストールされているツールは開発時に最新版のものなので場合によっては古いものかもしれません。
Linuxへのインストール
自分の好きなディストリビューションに最新版をインストールできます。
ソースコードからのインストールは http://openfoam.org/download/source.php に書いてあるとおりにコマンドを入力していけばできます。
Ubuntuへインストール
オフィシャルでUbuntu Deb Packが用意されているのでこちらのほうが楽です。こだわりがなければUbuntuをおすすめします。インストールは http://www.openfoam.org/download/ubuntu.php に書いてあるコマンドを実行するだけです。
sudo add-apt-repository http://www.openfoam.org/download/ubuntu
sudo apt-get update
sudo apt-get install openfoam30
sudo apt-get install paraviewopenfoam44
リポジトリを追加してaptをアップデート、OpenFOAMと計算結果の可視化ソフトウェアであるparaviewをインストールします。とりあえずこれで最低限使えます。