##はじめに
この記事では、タイトルのとおり現時点(2021.01)で最新である__ceph(octopus)__の構築を目的としています。
また、自分で構築した手順の備忘録を兼ねているので、細かいところで間違いなどあるかもしれません。
基本的には公式のDOCUMENTATIONが必要なことを全て網羅しているので一読しておくことをお勧めします。
Linuxの知識もある程度必要になるので他サイトや書籍などで事前に基本は押さえておくとよいでしょう。
準備編等は関連記事を参照してください。
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##キーの配布
cephクラスタに参加するためのキーと、sshを使ってrootアクセスするためのキーを各ノードへ配布しておきます。これは、ブートストラップを実行したceph-mon01から行います。
クラスタ用のキーは必須です。root用はsshを使って管理をすることを考えているのであればやっておいた方がよいでしょう。
sshpass -p "rootのパスワード" ssh-copy-id -f -i /etc/ceph/ceph.pub -o "StrictHostKeyChecking no" ceph-mds01
sshpass -p "rootのパスワード" ssh-copy-id -f -i ~/.ssh/id_rsa.pub -o "StrictHostKeyChecking no" ceph-mds01
上記コマンドはceph-mds01用の例です。他ノードも同様に行います。
なお、cephクラスタ用のキーはブートストラップを実行したタイミングで自動生成されています。root用はCeph(Octopus)の構築(設定編 ブートストラップ)で作成しているものです。
##ノードの追加
ノードはまずクラスタへ参加し、その後各役割のdaemonを動かします。クラスタへ参加させる作業はブートストラップを実行したmonノードから行います。
cephadm shell
ceph orch host add ceph-mds01
ceph orch host add ceph-osd01
ceph orch host add ceph-osd02
ceph orch host add ceph-osd03
ceph orch host add ceph-mon11
ceph orch host add ceph-mds11
・・・
##各daemonの追加
各daemonの追加もブートストラップを実行したmonノードから行います。
####mon
cephadm shell
ceph orch daemon add mon ceph-mon11
ceph orch daemon add mon ceph-mon21
####mgr
cephadm shell
ceph orch daemon add mgr ceph-mon11
ceph orch daemon add mgr ceph-mon21
####osd
cephadm shell
ceph orch daemon add osd ceph-osd01":/dev/sdb"
ceph orch daemon add osd ceph-osd02":/dev/sdb"
ceph orch daemon add osd ceph-osd03":/dev/sdb"
ceph orch daemon add osd ceph-mon01":/dev/sdb"
ceph orch daemon add osd ceph-mds01":/dev/sdb"
・・・
##dashboardの確認
ここまでくるとcephクラスタのステータスもHEALTH_OKとなっているはずです。
dashboardの各項目を確認して、意図したとおりの構成になっていることを確認しておきましょう。
cephクラスタのステータスは以下コマンドでも確認できます。
cephadm shell
ceph status
##おわりに
上記以外にmdsのdaemonが必要ですが、cephFSのボリュームを先に作成する必要があるので後の記事に書こうと思います。
以降はcephFSを使うための記事になるので、cephをオブジェクトデバイスやブロックデバイスとして使う場合は他のブログ等を参考にしてください。
余談ですが、octopusのdashboardのログイン画面は、蛸がかなり主張しているデザインですが私は好きです。