はじめに
新しい言葉や概念、数式、アルゴリズムに出会うたび、様々な学習方法を試しています。
- ノートを取る(紙、デジタル)
- サマリーを作る(紙、デジタル)
- 数式を手で解く
- アルゴリズムをエクセルで解く
- プログラムをスクラッチから作成する
- ブログで発信する
今回は、ChatGPTを利用して簡単かつ効率的にアクティブリコールを取り入れた学習方法を考えてみました。アクティブリコールは、記憶を強化するために情報を積極的に思い出すプロセスを繰り返す学習方法です。ここでは、これまでに作成したコンセプトリコールカード、ステップバイステップ学習検証、シナリオベース学習を活用した学習法をご紹介します。英語なので、Translate Japanese等を最後に入れてみてさい。
前提
- ビデオコンテンツを学習素材として使用し、理解を深めるために利用
- ビデオは見る前提で、重要だなと思った箇所の画面キャプチャ
- そうでなければ、自分で作ったノートをChatGPTへ(プロンプトは調整要)
- ノートは、Obsidianです。別であれば、Promptは調整要
1) コンセプトリコールカード
目的: 知識を長期記憶に定着させるため、反復しながら情報を思い出すトレーニングを行います。
コンセプトリコールカードはフラッシュカードの形式で、アクティブリコールを活性化させます。例えば、1日後、7日後、30日後といった間隔で繰り返し学習を行い、暗記ではなく「思い出すための記憶」を形成します。今回は20個のオープン形式の質問を用意し、画像をアップロードしてChatGPTで作成します。
作成手順
- 画面キャプチャを用意
- ChatGPTのFlashcards Makerを選択
- キャプチャ画像をプロンプトに添付
- 以下のプロンプトを入力 (カードの数、マークダウンフォーマット、数学や機械学習のキーワードは個別で調整要):
# ChatGPT Prompt
Based on the provided image, generate 20 open-ended flashcard questions in an Obsidian-compatible markdown format with the following requirements: 1. Main Toggle: Include a main toggle of title header with # tag at the beginning to fold and unfold all flashcard items. 2. Formatting for Math Terms: Use $...$ without any spaces for all inline math terms, symbols, and constants within sentences to prevent line breaks, and use $$...$$ only for standalone equations that should appear on separate lines. 3. Answer Sections: Format each answer in a collapsible section using > [!answer]- Click to reveal answer. 4. No Blank Lines Between Items: Avoid blank lines between list items, as blank lines may break the toggle functionality in Obsidian. 5. Content Scope: Make the questions detailed to cover the core concepts, assumptions, and mathematical equations shown in the image, including any relevant machine learning terminology.
- 結果をObsidianにペースト
- これを元に学習を開始
2) ステップバイステップ学習検証でのアクティブリコール
目的: 知識を体系的に習得し、各ステップで理解度を確認することで、確実に記憶を定着させます。
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先ほどのObsidianページをPDFとしてエクスポート
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PDFをChatGPTにインポート
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以下のプロンプトを入力:
# ChatGPT Prompt Please guide me through each flashcard question one by one. For each question, you’ll ask, and I’ll answer. Then, validate my answer against the PDF. Once validated, proceed to the next question until we’ve completed all flashcards.
これにより、ChatGPTが各フラッシュカードの質問を順番に投げかけてくれるので、自分で回答し、即座に検証を行います。
3) シナリオベース学習
目的: 実際の応用力を高めるため、異なるシナリオや条件で知識を再構築しながら学習します。
現実的なシナリオや応用例を設定し、その場面で適用される知識やスキルを思い出し、解決策を考察します。
作成手順
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以下のプロンプトをChatGPTに入力:
# ChatGPT Prompt Please create scenario-based questions based on the PDF I’ve uploaded. The questions should involve applying concepts from the PDF in different situations or examples, requiring analysis and decision-making. Make the scenarios complex enough to deepen understanding, with some involving calculations or adjustments to variables.
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ChatGPTが作成した様々なシナリオに基づく問題を通じて、実践的な応用力を鍛えます
4) アクティブリコールと間隔反復のスケジュール
復習回数 | タイミング | 内容 |
---|---|---|
1回目 | 学習後24時間以内 | 最初の復習で知識を思い出す |
2回目 | 学習後1日後 | フラッシュカードや質問形式で再確認 |
3回目 | 学習後3日後 | 難しい部分を重点的に復習 |
4回目 | 学習後1週間後 | 知識の定着をさらに強化 |
5回目 | 学習後1ヶ月後 | 長期記憶への転移をサポート |
この進捗状況は、Excelファイルなどで管理するのも良いでしょう。以下のような管理シートを作成しておくと便利です。
この方法を取り入れることで、より効率的に知識を定着させ、実践的な応用力も高めることが期待できます。今後の学習において、自分に最も効果的な方法を継続的に見直し、最適な学習プランを築いていきましょう。
今回は以上になります。Happy Hacking!