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Symfony4.4から導入されたNotificationEmailが気になったのでさわってみた

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Symfony Advent Calendar 2019 20日目の記事です。
Symfony4.4から導入されたNotificationEmail。『NotificationなEmailとは🤔』となったので、実際に触ってみました。

NotificationEmailとは

NotificationEmailはSymfonyのメールデータ生成クラスのひとつです。TemplateEmailの子クラスで、基本的にはTemplateEmailクラスと同じ使い方です。TemplateMailと大きく違うところは、テンプレートファイルを指定しなくて良いことと、themeというプロパティができたこと、markdown()というメソッドが追加されていることです。

テンプレートファイルはデフォルト定義されており、vendor/symfony/twig-bridge/Resources/views/Email に格納されています。左記ディレクトリのthemeで指定したディレクトリにテンプレートファイルが入っています。デフォルトのthemeはdefaultですが、defaultはzurb_2をインポートしており、Foundation for Emails 2を利用して、テンプレートが作成されています。Foundation for Emails2により、見た目よさげなメールが作成できます。

インストール

インストールは、composerを使ってインストールします。

composer require symfony/mailer
composer require twig/cssinliner-extra
composer require twig/inky-extra
composer require twig/markdown-extra
composer require erusev/parsedown

メールを送るだけならsymfony/mailerだけで十分ですが、インラインでのCSS修飾、Markdown記述&解析が必要なため複数コンポーネントをインストールする必要があります。

実装

        $name = 'めもりー';

        $message = <<< MSG_EOR
![Symfony Logo](https://symfony.com/images/logos/header-logo.svg)
# こんにちは!
こんにちは。${name} ちゃん  
こちらはテストメッセージです  
SymfonyにNotificationEmailという機能が追加されました  
[Symfonyって](https://symfony.com/)  
MSG_EOR;

        $notificationEmail = new NotificationEmail();
        $email = $notificationEmail->from('from@***.co.jp')
            ->to('to@***.co.jp')
            ->subject('テスト送信です')
            ->markdown($message)
            ->action('NotificationEmailについてもっと詳しく', 'https://symfony.com/blog/new-in-symfony-4-4-notification-emails')
            ->importance(NotificationEmail::IMPORTANCE_HIGH)
            ;
        $this->mailer->send($email); // $this->mailerはDIコンテナでMailerInterfaceを刺してます。

NotificationEmailのそれぞれのメソッドですが、

メソッド 説明
from() Fromアドレスを指定します。
to() To アドレスを指定します。
subject() 題名を指定します。
markdown() Markdown形式の本文を指定します。独自メソッド
action() メール下部に指定した文言、リンクでボタンを配置します。独自メソッド
importance() メールの重要度を指定します。メール題名の前に[HIGH]というような文言が入ります。HIGH, MEDIUM, URGENT, LOWがあります。独自メソッド 
theme() 指定したテーマに切り替えます。独自メソッド。使うことはないかな

TemplateEmailの子クラスなので、そのほかのTemplateEmailのメソッドも使えますが、おそらく使うことはないでしょう。

実行

実行すると以下のようなHTMLメールが送信されます。

IMG_1333.PNG

良い感じでMarkdownを解析したメールを受け取ることができます。上記の実装サンプルに追加でリストや引用もつけてみましたが、ちゃんと解析されて表示されます。

すっきりとしたレイアウトでテンプレートも不要。Markdownでそれなりに体裁を整えたメールが送信できるので、サイト管理者などに送る通知メールには向いているかなと思いました。現場からは以上です。

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