はじめに
私の嫌いな作業の一つにブレインストーミングがあります。その理由は、一生懸命出したアイデアにダメ出しする人がいたりしてやる気を失うことが多く、また、数を出せというプレッシャーが逆に思考力を奪ったりするからです。
一方、AIは数を出すのは得意であり、また、ダメ出ししてもめげることはありませんので、このような作業はAIが適任ではないかと考えました。
そこで、Transformerを利用して、アイデア出しをさせ、あわよくば、発明にまとめられればと考え、試してみました。
Transformerについて
Transformerとは
Transformerは、自然言語処理タスクにおいて有効な深層学習モデルです。Attention機構を採用することで、入力シーケンス中の任意の点に注目して処理することができます。TransformerはTransformer-Encoder-Decoder構造を持ち、並列処理を実現することで高速な学習や推論が可能です。Transformerは多くのタスク(例えば、翻訳、文書生成、文書分類など)で高い水準の結果を出すことができます。
Transformerによる文書穴埋め処理
Transformerを用いた文書穴埋め処理は、自然言語生成タスクの一つです。これは、入力された文章に含まれていない情報を予測することを目的としています。
具体的には、文章の一部を空欄(MASK)にし、モデルがその穴を埋めることを求めます。Transformerは、入力文章の前後関係や単語の関連性などを分析して、最も適切な単語を穴に埋めます。
このタスクにおいて、TransformerはAttention機構を採用することで、入力文章全体を理解することができるため、高い精度で穴埋めが行えます。このような文書穴埋めタスクは、文書生成や対話システムなどにも活用されています。
進め方
概要
今回は家庭用ドローンを題材にして新規発明を考えたいと思います。主に家の中で使用しますので、安全性と小型軽量化が課題となります。この課題解決に必要な構成を、文書穴埋め方式でAIにアイデアを出してもらいます。
人間の役割は、AIのアイデアを評価し、穴埋め用の文書を作成することと、最後に発明を請求項の形式にまとめることになります。
発明とは
発明とは技術的な創作のうち高度のものをいいます。また、発明を言語化したものを請求項と呼びます。一般的な請求項は、このような記載ぶりとなります。
[装置]は、
A.[機能a]するための[構成a]と、
B.[機能b]するための[構成b]と、
C.[機能c]するための[構成c]と、
D.[機能d]するための[構成d]と、
を有する。
A~Dを構成要件といい、構成要件A~Dの集合が請求項(すなわち言語化された発明)となります。
ここでは、Transformerを使用して、[構成]の穴埋めを順番にし、構成要件をAから順番に確定してゆき、請求項を完成することを目標とします。
手順
STEP1:装置に必要な機能の想定
装置に必要な機能aを設定します。
例)ドローンには、気流生成機能が必要である。
STEP2:穴埋め用文章の作成
構成aを[MASK]とした、穴埋め用の文書を作成します。この文書作成は人間の役割となります。
例)ドローンは、気流を生成するための[MASK]を、有する。
STEP3:穴埋め処理
プログラムを実行し、用語を出力します。出力された用語は、AIが入力文章の前後関係や単語の関連性などを分析した、最も適切な単語のリストとなります。
例)機能,能力,翼,構造,機構,役割,装置,力,バルブ,動力,ノズル,フィン,エンジン,仕組み,性質,羽根,設備,コア,メカニズム,役目
STEP4:用語の選択
用語の中からノズルを選択します。この選択は人間の役割となります。
STEP5:構成要件Aの確定
選択した用語で穴埋めした文章を作成し、機能aと構成aとを有する構成要件Aを確定します。
例)ドローンは、気流を生成するためのノズルを、有する。
STEP1へ戻り、構成要件B~Dについても同様の処理をし、構成要件B~Dを確定してゆきます。構成要件がある程度出揃ったところで、発明の完成とします。
なお、この手順にこだわらず、興味のある構成や機能がある場合には、構成や機能について随時穴埋め処理を実行します。
プログラムについて
環境
プログラミングツールには、Google Colaboratoryを使用しました。ディープラーニングとなりますと我が家のボロパソコンではどうにもなりませんので、Google様のGPUを使用させていただきます。
ライブラリ
Huggingface社が提供するライブラリであるtransformersを使用しました。日本語の事前学習モデルには東北大学が作成したモデルを使用しました。今回は、学習済みモデルを簡単に適用できるpiplineを使用して、文章穴埋め('fill-mask')処理をしてもらいます。なお、下記コードを使いまわしますので、以降は入力文と出力語のみ記載いたします。
!apt install mecab libmecab-dev mecab-ipadic-utf8
!pip install mecab-python3
!pip install fugashi ipadic
!pip install transformers==4.12.0
from transformers import AutoTokenizer
japanese_model = ('cl-tohoku/bert-base-japanese-whole-word-masking')
tokenizer = AutoTokenizer.from_pretrained(japanese_model)
from transformers import pipeline
unmasker = pipeline('fill-mask', model=japanese_model, tokenizer=tokenizer, top_k=20)
result = unmasker('ドローンは、下方への気流を生成するための[MASK]を有する。')
output = [prediction['token_str'].replace(" ", "") for prediction in result]
print(','.join(output))
検討作業
初期構成
ドローンの初期構成は以下となります。しかし、家の中でプロペラを回すのは危険なような気もしますので、まずは、プロペラに代わる構成を考えてもらいまいます。
ドローンは、下方への気流を生成するためのプロペラを有する。
第1回検討
プロペラの部分を[MASK]に置き換えた入力文を作成して、穴埋め処理を実行します。なお、実際にプログラムへ入力する入力文は1行となりますが、ここでは、見やすさのため改行しています。
ドローンは、
下方への気流を生成するための[MASK]を有する。
出力は以下となります(20語)
機能,能力,翼,構造,機構,役割,装置,力,バルブ,動力,ノズル,フィン,エンジン,仕組み,性質,羽根,設備,コア,メカニズム,役目
プロペラに代わる構成として採用できそうな構成はノズルくらいでしょうか。ノズルでしたら回転部が露出しないので安全性は高そうです。したがって、ノズルを採用することにします。
第2回検討
空気を噴射するのはノズルとなりますが、ノズルは空気を噴射するだけですので、空気流を生成する構成が別途必要となります。そこで、ノズルへ気流を供給するための[MASK]、について穴埋めしてもらいました。
ドローンは、
下方への気流を生成するためのノズルと、
ノズルへ気流を供給するための[MASK]を有する。
出力は以下となります(20語)
ノズル,エンジン,ポンプ,バルブ,タービン,ブレード,タンク,コア,ブースター,フィン,翼,シリンダー,ファン,パイプ,シールド,セル,ローター,ピストン,ハンドル,ホース
タービンやエンジンは室内で使用するには騒音がすごそうですので、ここでは無難なファンを選択することにします。
第3回検討
ファンは結局プロペラですので、回転させる駆動源が必要です。そこで、ファンを駆動するための[MASK]、として穴埋めしてもらいました。
ドローンは、
下方への気流を生成するためのノズルと、
ノズルへ気流を供給するためのファンと、
ファンを駆動するための[MASK]を有する。
出力は以下となります(20語)
モーター,エンジン,ファン,タービン,モータ,シャフト,ローター,プロペラ,ポンプ,ロータ,クランク,ジェット,バッテリー,ブースター,ピストン,クラッチ,ケーブル,ロッド,ホイール,ブレード
やはり、モータが無難そうですので、モーターを採用することにします。
第4回検討
モーターを駆動するためのエネルギー源が必要ですので、モーターへ電力を供給するための[MASK]、として穴埋めしてもらいました。
ドローンは、
下方への気流を生成するためのノズルと、
ノズルへ気流を供給するためのファンと、
ファンを駆動するためのモーターと、
モーターへ電力を供給するための[MASK]を有する。
出力は以下となります(20語)
バッテリー,モーター,ファン,エンジン,タービン,ケーブル,ブレード,インバータ,ブースター,ポンプ,モータ,コイル,コア,セル,ノズル,ライト,電池,ポッド,ディーゼルエンジン,ロータ
やはり、バッテリーが無難です。このあたりは、わざわざAIを使用する必要もないかもしれません。
第5回検討
ドローンの構成はほとんど出そろいましたので、ここらで小型軽量化という課題を考えたいと思います。まずは漠然と、[MASK]することにより小型化する、として穴埋めしてもらいました。
ドローンは、
下方への気流を生成するためのノズルと、
ノズルへ気流を供給するためのファンと、
ファンを駆動するためのモーターと、
モーターへ電力を供給するためのバッテリーと、を有し、
[MASK]することにより小型化する。
出力は以下となります(20語)
冷却,併用,搭載,交換,使用,制御,圧縮,加熱,分離,分割,改造,統合,利用,装備,改良,接続,混合,結合,充電,換装
どれがよいのかわかりませんが、ここではリスト上位の'併用'を採用したいと思います。
第6回検討
併用といっても何と併用するのかわかりませんので、[MASK]を併用することにより小型化する、として穴埋めしてもらいました。
ドローンは、
下方への気流を生成するためのノズルと、
ノズルへ気流を供給するためのファンと、
ファンを駆動するためのモーターと、
モーターへ電力を供給するためのバッテリーと、を有し、
[MASK]を併用することにより小型化する。
出力は以下となります(20語)
これら,それら,これ,両者,それ,それぞれ,バッテリー,両方,ブースター,モーター,エンジン,電池,双方,後者,ポンプ,ヘリコプター,コンピュータ,複数,電力,ファン
このあたりから解釈が困難となってきますが、ここではバッテリーを併用することにしたいと思います。
第7回検討
バッテリーを何と併用するのかわかりませんので、バッテリーを[MASK]と併用することにより小型化する、について穴埋めしてもらいます。
ドローンは、
下方への気流を生成するためのノズルと、
ノズルへ気流を供給するためのファンと、
ファンを駆動するためのモーターと、
モーターへ電力を供給するためのバッテリーと、を有し、
バッテリーを[MASK]と併用することにより小型化する。
出力は以下となります(20語)
モーター,エンジン,ヘリコプター,ポンプ,航空機,ファン,ブースター,風,自動車,コンピュータ,ロケット,本体,それら,センサー,グライダー,バッテリー,動力,機体,コア,電源
ピンとくるものがありませんでしたので100語に増やして、用語を提案してもらいます。なお、20語と100語では処理時間はほぼ変わりません。ただし、用語を増やすと人間の方が処理の限界を迎えることとなってしまいます。出力は以下となります(100語)
モーター,エンジン,ヘリコプター,ポンプ,航空機,ファン,ブースター,風,自動車,コンピュータ,ロケット,本体,それら,センサー,グライダー,バッテリー,動力,機体,コア,電源,これら,ガソリンエンジン,燃料,風力,機械,トラクター,電力,クレーン,モータ,[UNK],ミサイル,発電,機器,フラッシュ,赤外線,ジェット,それ,ローター,衛星,冷却,水,タービン,これ,人間,飛行機,ノズル,電池,エアコン,ソナー,シャトル,空気,外部,トラック,ブレード,レーザー,プロペラ,電動,太陽光,模型,空冷,車輪,ハブ,ケーブル,ジェット機,車両,気球,コンテナ,ピックアップ,ピストン,宇宙船,カメラ,メイン,火薬,テレビ,通常,花火,ディーゼルエンジン,油圧,補助,銃,フレーム,パソコン,フィン,重力,駆動,バス,ガン,ハードウェア,ヘリ,推進,熱,ライター,ロード,水素,圧縮,ラジオ,車体,主翼,レーダー,電気
ここでは、室内に存在する、パソコン、テレビ、エアコンあたりを採用すると面白いかなと思い、とりあえずエアコンを採用したいと思います。
第8回検討
エアコンからドローンへ電力供給する方法がわかりませんでしたので、エアコンからバッテリーへの電力を遠隔で供給する[MASK]、として、穴埋めしてもらいました。
ドローンは、
下方への気流を生成するためのノズルと、
ノズルへ気流を供給するためのファンと、
ファンを駆動するためのモーターと、
モーターへ電力を供給するためのバッテリーと、
エアコンからバッテリーへの電力を遠隔で供給する[MASK]を有し、
バッテリーへの電力をエアコンから供給することにより小型化する。
出力は以下となります(100語)
モーター,システム,バッテリー,装置,ポンプ,機能,エンジン,能力,ファン,機器,エアコン,機構,ユニット,電源,スイッチ,インバータ,設備,コントローラ,コンピュータ,仕組み,ランプ,タンク,ケーブル,センサー,ノズル,もの,キャビン,ケース,回路,タービン,アンテナ,スタンド,ガソリンエンジン,セル,機関,プラグ,パネル,コア,インターフェース,トレーラー,方法,クレーン,ローター,フィルター,バルブ,部分,フォーク,ポート,こと,スロット,方式,機械,ポッド,バス,スピーカー,ホース,電池,ブレード,モジュール,スペース,ゲート,電力,管,モード,プロセッサ,ディーゼルエンジン,プログラム,構造,配管,マイク,クラッチ,機,モニター,ライト,ネットワーク,アーム,アンプ,力,ハンドル,ライン,メカニズム,パイプライン,シールド,カム,冷蔵庫,タイプ,ステーション,パイプ,系統,モータ,手段,動力,ボタン,シャフト,マシン,キャリア,部品,ドア,ヒューズ,技術
整理がつかなくなりましたので、エアコン案はここで中断し、仕切り直しにしました。
第9回検討
仕切り直して、軽量化という課題に取り組むことにしました。[MASK]することにより軽量化する、として、穴埋めしてもらいました。
ドローンは、
下方への気流を生成するためのノズルと、
ノズルへ気流を供給するためのファンと、
ファンを駆動するためのモーターと、
モーターへ電力を供給するためのバッテリーと、を有し、
[MASK]することにより軽量化する。
出力は以下となります(20語)
搭載,冷却,圧縮,装備,併用,使用,交換,制御,強化,分離,加熱,溶接,重く,統合,分割,結合,利用,接続,推進,改造
ここでは'分割'という用語を採用してみました。
第10回検討
何を分割すべきかわかりませんので、[MASK]を分割することにより軽量化する、として穴埋めしてもらいました。
ドローンは、
下方への気流を生成するためのノズルと、
ノズルへ気流を供給するためのファンと、
ファンを駆動するためのモーターと、
モーターへ電力を供給するためのバッテリーと、を有し、
[MASK]を分割することにより軽量化する。
出力は以下となります(20語)
それら,これら,機体,それぞれ,ノズル,部品,バッテリー,それ,これ,エンジン,モジュール,重量,翼,胴体,船体,ユニット,キャビン,各部,ブロック,両者
重そうな部品を分割するのが効果的と思いますので、ここでは'バッテリー'を採用したいと思います。
第11回検討
バッテリーをどう分割するかわかりませんので、バッテリーを[MASK]に分割することにより軽量化する、として穴埋めしてもらいました。
ドローンは、
下方への気流を生成するためのノズルと、
ノズルへ気流を供給するためのファンと、
ファンを駆動するためのモーターと、
モーターへ電力を供給するためのバッテリーと、を有し、
バッテリーを[MASK]に分割することにより軽量化する。
出力は以下となります(20語)
二つ,複数,左右,前後,上下,それぞれ,三つ,別々,相互,複雑,均等,モジュール,個別,完全,各部,縦,ブロック,四つ,多数,ユニット
ここでは'複数'を採用したいと思います。
第12回検討
複数に分割するにしても、どう分割するかわかりませんので、バッテリーを[MASK]の複数に分割することにより軽量化する、として穴埋めしてもらいました。
ドローンは、
下方への気流を生成するためのノズルと、
ノズルへ気流を供給するためのファンと、
ファンを駆動するためのモーターと、
モーターへ電力を供給するためのバッテリーと、を有し、
バッテリーを[MASK]の複数に分割することにより軽量化する。
出力は以下となります(20語)
以下,複数,小型,他,これら,下記,ノズル,上記,エンジン,前述,任意,二つ,通常,別,多数,専用,後述,機体,それぞれ,左右
使えそうなのは、'機体'を分割してみるのも面白いと思いますので、'機体'を採用します。
第13回検討
機体に分割するにしても、分割された他方は何となるか興味のあるところですので、バッテリーを機体と[MASK]の二つに分割することにより軽量化する、として穴埋めしてもらいました。
ドローンは、
下方への気流を生成するためのノズルと、
ノズルへ気流を供給するためのファンと、
ファンを駆動するためのモーターと、
モーターへ電力を供給するためのバッテリーと、を有し、
バッテリーを機体と[MASK]の二つに分割することにより軽量化する。
出力は以下となります(20語)
エンジン,機体,ノズル,翼,本体,モーター,ファン,胴体,バッテリー,ローター,船体,ブレード,内部,車輪,尾翼,キャビン,ブースター,フレーム,ヘリコプター,ポッド
どうも飛行機やロケットの構成が多く見受けられるようになってしまいました。そこで、分割案を採用するにしても、質問内容を変えることにしました。
第14回検討
バッテリーを分割するのをやめ、(適当な)ユニットを分割することにしてみました。
ドローンは、
下方への気流を生成するためのノズルと、
ノズルへ気流を供給するためのファンと、
ファンを駆動するためのモーターと、
モーターへ電力を供給するためのバッテリーと、を有し、
ユニットを[MASK]の複数に分割することにより軽量化する。
出力は以下となります(20語)
下,下記,複数,小型,他,これら,任意,ノズル,目的,上記,通常,次,二つ,別,エンジン,ユニット,多数,前述,同様,後述
ここでは、ユニットとして'ノズル'を分割してみようと思います。
第15回検討
ユニットとして'ノズル'を分割した場合、他方は何となるかについて穴埋めしてもらいました。
ドローンは、
下方への気流を生成するためのノズルと、
ノズルへ気流を供給するためのファンと、
ファンを駆動するためのモーターと、
モーターへ電力を供給するためのバッテリーと、を有し、
ユニットをノズルと[MASK]との二つに分割することにより軽量化する。
出力は以下となります(20語)
ファン,エンジン,モーター,バッテリー,ブースター,タービン,ブレード,キャビン,ドライバー,モータ,プロペラ,ローター,ブーム,支柱,フラッシュ,コア,フレーム,メイン,シールド,風
やはり、重い'バッテリー'を分割できれば軽量化できると思いますので、'バッテリー'を採用したいと思います。
第16回検討
ノズルとバッテリーを分割すると何で軽くなるかよくわかりませんので、理由を穴埋めしてもらいました。
ドローンは、
下方への気流を生成するためのノズルと、
ノズルへ気流を供給するためのファンと、
ファンを駆動するためのモーターと、
モーターへ電力を供給するためのバッテリーと、を有し、
ユニットをノズルとバッテリーとの二つに分割し、これにより、[MASK]するため軽量化できる。
出力は以下となります(20語)
飛行,搭載,分離,使用,制御,大きく,小さく,運用,燃焼,作動,駆動,移動,動作,携帯,運搬,小型,重く,機動,量産,軽く
ピンとくる用語がないため100語出力してみます。
飛行,搭載,分離,使用,制御,大きく,小さく,運用,燃焼,作動,駆動,移動,動作,携帯,運搬,小型,重く,機動,量産,軽く,製造,生産,成長,冷却,重量,加速,製作,発射,自重,設計,維持,膨張,回転,圧縮,推進,機能,稼動,故障,収納,装備,安定,縮小,始動,浮上,離陸,短く,操縦,変形,作業,分解,軽量,設置,利用,携行,回収,強化,輸送,保守,積載,廃棄,軽減,搭乗,拡大,操作,分散,発生,出力,稼働,メンテナンス,自立,改造,競合,操舵,発電,成形,開発,運転,構成,低減,飛翔,爆発,牽引,振動,対応,建造,衝突,薄く,増加,整備,改良,格納,着陸,展開,消耗,可動,短縮,化,信頼,比較,細長く
正直どれを選べばよいかわからないため、一番スコアが高い'飛行'を選択したいと思います。
第17回検討
何が飛行すれば軽量化できるか穴埋めしてもらいました。
ドローンは、
下方への気流を生成するためのノズルと、
ノズルへ気流を供給するためのファンと、
ファンを駆動するためのモーターと、
モーターへ電力を供給するためのバッテリーと、を有し、
ユニットをノズルとバッテリーとの二つに分割し、
これにより、[MASK]が飛行するため軽量化できる。
出力は以下となります(20語)
機体,宇宙船,ヘリコプター,航空機,それぞれ,重量,ロケット,グライダー,シャトル,全て,ユニット,全体,人間,飛行機,物体,双方,各々,多く,ミサイル,エンジン
また、飛行機やロケットの構成が多く見受けられるようになってしまいました。そこで、飛行という用語をやめ、浮上という用語に置き換えてみました。
第18回検討
何が浮上すれば軽量化できるか穴埋めしてもらいました。
ドローンは、
下方への気流を生成するためのノズルと、
ノズルへ気流を供給するためのファンと、
ファンを駆動するためのモーターと、
モーターへ電力を供給するためのバッテリーと、を有し、
ユニットをノズルとバッテリーとの二つに分割し、
これにより、[MASK]が浮上するため軽量化できる。
出力は以下となります(20語)
機体,宇宙船,重量,エンジン,船体,ユニット,物体,ロケット,空気,気球,ノズル,全体,ローター,モーター,航空機,ヘリコプター,船,機器,本体,胴体
ノズルが浮上することにより軽量化できるとしました。つまり、ノズルは浮上するが、バッテリーは浮上しないという、分離した2ユニット構成を有するドローンとすることで、案をまとめたいと思います。
第19回検討
2ユニット構成となりますと、モータへの電力供給はどうなるのか問題となりますので、穴埋めしてもらいました。
ドローンは、
下方への気流を生成するためのノズルと、
ノズルへ気流を供給するためのファンと、
ファンを駆動するためのモーターと、
モーターへ[MASK]により電力を供給するためのバッテリーと、
を有し、ユニットをノズルとバッテリーとの二つに分割し、
これにより、ノズルが飛行するため軽量化できる。
出力は以下となります(100語)
モーター,電力,エンジン,ファン,熱,バッテリー,風,ポンプ,空気,太陽光,電気,推力,ブースター,動力,燃料,気流,風力,外部,重力,水流,赤外線,タービン,燃焼,レーザー,電流,電池,ブレード,放電,ガス,光,電波,発電,ノズル,電圧,パルス,回転,プロペラ,電子,プラズマ,振動,補助,直流,ジェット,コア,それ,電源,ロケット,インバータ,排気,無線,駆動,充電,冷却,トルク,出力,フラッシュ,放射,ケーブル,誘導,電動,磁場,システム,エアコン,油圧,点火,噴射,モータ,センサー,太陽,リフト,ローター,高温,水,大気,ワイヤー,反動,アーク,ピックアップ,酸素,コイル,エア,信号,制御,ランプ,ノイズ,圧縮,必要,供給,力,カム,センサ,発熱,コンピュータ,ピストン,放射線,液体,ガソリンエンジン,高圧,水冷,電極
使えそうなのは、ワイヤー、無線あたりでしょうか。しかし、面白そうですので、ここはえいやでレーザーで給電することにします。
検討結果
このあたりで発明の構成をまとめると以下のようになります。
ドローンは、
下方への気流を生成するためのノズルと、
ノズルへ気流を供給するためのファンと、
ファンを駆動するためのモーターと、
モーターへレーザーにより電力を供給するためのバッテリーと、を有し、
ユニットをノズルとバッテリーとの二つに分割し、
これにより、ノズルが飛行するため軽量化できる。
請求項のまとめ
特許性を確認するため、請求項の形式にまとめます。本当でしたらここで新規性のチェックをするのですが、それは別の機会としたいと思います。なお、ここで公開してしまっておりますので、この発明はそもそも新規性を失っていることはいうまでもありません。
ドローンは、
下方への気流を生成するためのノズルと、
ノズルへ気流を供給するためのファンと、
ファンを駆動するためのモーターと、
モーターへレーザーにより電力を供給するための電源と、を有し、
ドローンは、
ノズルとファンとモータを有する飛行部と、電源を有する電源部の2つのユニットからなり、
飛行部のみが飛行する。
考察
上記検討では、ドローンに必要な機能と構成をtransformerにより穴埋め処理を行うことにより、発明を完成させることができました。
人間の作業は、用語の選択と文章へのまとめのみであり、アイデア出しから解放されたため、作業は楽になりました。これは大きなメリットといえます。
しかし、出力された用語の解釈は人間が行う必要があるため、結局のところ、うまく発明としてまとまるかは、人間次第となります。したがって、発明の主体はあくまでも人間であり、AIは構成や機能の用語の案をたくさん提示する、という役割のみとなります。
また、穴埋め形式の利用では、妥当な用語が出力されるものの、意外性のある用語が出力されないため、特許性のある発明の発想も難しいかもしれません。このあたりは、もう少し効果的なtransformerの利用を考える必要があると思いました。
感想
以上、第19回検討まで長々と書きましたが、文章とすると長いだけで、実際の検討時間は1時間もかかっておりません。したがって、ちょっとしたアイデア検討には十分使えると思います。
また、今後も自然言語処理につきましては、様々なツールが登場してくると思いますので、pythonのプログラミングスキルを伸ばして、新しいツールも活用できるよう勉強を続けたいと思います。