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エンジニア作業飲み集会Advent Calendar 2022

Day 21

中古ThinkPad X260にUbuntu22.04を入れて色々カスタマイズしてみた(今後も更新予定)

Last updated at Posted at 2022-12-20

背景

エンジニアとはLinuxで遊ぶものだという噂 偏見 を聞きつけて、Linuxで遊び倒そうと思い立ちました。

引越し前に処分したノートPCを惜しみつつ、調べるとThinkPadが良いらしいと聞いてタイトルに至ります。

中古PCを購入するところからUbuntuでカスタマイズを色々して見るところまでです。

初心者向けを目指して、コマンドもそこそこ詳しく解説していきます。

1. 中古PCを購入する

まず、PC性能の許容範囲は「Webプログラミングが不便なくできる程度」で考えました。
ThinkPadはSSD換装やメモリ増設がしやすいので自由度が高いようです。

結果的には下記のようなスペックになりました。

画面サイズ:12.5型(インチ)
CPU:第6世代 インテル Core i5 6300U(Skylake)/2.4GHz/2コア
ストレージ容量:SSD:256GB
メモリ容量:8GB
ビデオチップ:Intel HD Graphics 520

自分でやっても良かったのですが、換装増設済みかつ安く3年保証もついているPC WRAPで購入しました。
(実店舗もサイトも見て回りましたが掘り出し物も多く、今後も利用したいお店です)

2. Ubuntuを入れる

環境

ThinkPad X260
Ubuntu 22.04

Windows10
Rufus 3.20

前提

  • isoファイルを準備するためにWindows環境とUSBメモリを用意する

    • 8GBでも足りそうだけど、今回は32GBくらいのものを使用
  • Windows環境にRufusをインストールしておく

    • USBに起動するisoファイルを書き込むため
  • (必要なら)ThinkPadに元から入っているWindowsパーティションを縮小するか、リカバリーファイルを別に取っておく

    • インストールに失敗してもなんとかなる

やり方

  1. インストールするisoファイルをダウンロードしてくる

    • 今回はubuntu-22.04.1-desktop-amd64.iso
  2. Rufusを起動して、「Device→USB」と「SELECT→ダウンロードしたisoファイル」を選択して書き込む

    • 他の設定は特にいじってない
  3. USBを挿してThinkPadを起動し、BIOS設定画面でブート順を変更する

    • なかなかBIOSに入れなかった(ここが今回一番の罠
    • 一旦再起動して、Lenovoロゴが出たタイミングでF1キーを押すと入れた
    • StartupのBootタブに移動して、読み込まれたUSBが最上部にくるようにする
  4. 電源を入れ直すとGNU GRUBが開くので、Try or Install Ubuntuを選択してインストールを開始する

  5. あとは道なりに進む

    • 言語設定やキーボード設定は日本語のデフォルトのものを選択する
    • 「アップデートと他のソフトウェア」では最小インストールを選択(これは好みだと思われます)
    • 「インストールの種類」ではディスクを削除してUbuntuをインストールを選択
    • タイムゾーンは日本の何処か
    • あとは、「ユーザ名のフルネーム」「ユーザ名」「コンピュータ名」「パスワード」を入力したら待つだけ

以上の作業が終われば無事インストールできているかと思います。

最初は日本語入力がうまく行かなかったのですが、右上のjaと表示されているところから言語設定を 日本語(Mozc) にすることで解決しました

3. APT のデータ取得元を日本に変更する

LinuxではAPT(Advanced Package Tool)というパッケージ管理ツールを用いてソフトウェアを管理しています。
そのデータ取得元のアーカイブサーバは海外のものになっているため、通信負荷軽減のために日本公式ミラーサーバーjp.archive.ubuntu.comに変更します。(富山大学にあるらしい)

sudo sed -i 's!//archive.ubuntu.com!//jp.archive.ubuntu.com!g' /etc/apt/sources.list
sudo sed -i 's!//us.archive.ubuntu.com!//jp.archive.ubuntu.com!g' /etc/apt/sources.list
sudo sed -i 's!//fr.archive.ubuntu.com!//jp.archive.ubuntu.com!g' /etc/apt/sources.list
sudo apt -y update

/etc/apt/sources.listはデータ取得元の設定リストファイルになります。
/etcフォルダには重要な設定ファイルが入っているため、特権ユーザの権限で(sudo)ファイルをいじくります。
sedはテキスト処理が色々できるコマンドです。
オプション-iをつけて上書きし、s/(変更前)/(変更後)/というパラメータで置換処理を行います。
ただ、今回はcat /etc/apt/sources.listコマンドなどで確認すると分かるのですが、編集したいテキストはdeb http://archive.ubuntu.com/ubuntu/ jammy main restrictedのように「/」を含むためエスケープしなければいけません。

sudo sed -i 's/\/\/archive.ubuntu.com/\/\/jp.archive.ubuntu.com/g' /etc/apt/sources.list

としても良いのですが、「/」の代わりに使える記号「!」を使っています。
パラメータの最後についている「g」は該当する全部の箇所に処理を適用するという意味です。

パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています... 完了
状態情報を読み取っています... 完了 

という出力がされたら成功です。

4. システムの更新

sudo apt -y install ca-certificates curl gnupg lsb-release
sudo apt -y install apt-transport-https
sudo apt -y update
sudo apt -y upgrade
sudo apt -y dist-upgrade
sudo apt -y autoremove
sudo apt autoclean
sudo shutdown -r now 

SSL接続のためのCA証明書や暗号化ツールなどをインストールして、HTTPSアクセスを可能な状態にしておきます。
sudo apt update ローカルパッケージインデックスの更新
sudo apt upgrade ポイントリリースの適用(アップデート)
sudo apt dist-upgrade 新しいパッケージを追加・更新する
sudo apt autoremove 更新して必要亡くなったパッケージを削除
sudo apt autoclean キャッシュ済みで未インストールのdevファイルを削除

5. タイムゾーンとロケールの設定

言語や地域の設定をします。

sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
export LANG=ja_JP.UTF-8 
export LC_ALL=ja_JP.UTF-8 
export LANGUAGE=ja_JP.UTF-8 
sudo sed -i 's/# ja_JP.UTF-8 UTF-8/ja_JP.UTF-8 UTF-8/g' /etc/locale.gen
sudo locale-gen
sudo update-locale LANG=ja_JP.UTF-8
sudo dpkg-reconfigure -f noninteractive locales 
sudo /usr/sbin/update-locale LANG=$LANG LC_ALL=$LANG

timedatectl set-timezone Asia/Tokyoでタイムゾーン、exportでja_JP.UTF-8を環境変数を設定します。
sedコマンドでロケール定義ファイルでコメントアウトされていたのを戻して、locale-genでコンパイルします。
localeコマンドで確認すると下記のようになりました。

LANG=ja_JP.UTF-8
LANGUAGE=ja_JP.UTF-8
LC_CTYPE="ja_JP.UTF-8"
LC_NUMERIC="ja_JP.UTF-8"
LC_TIME="ja_JP.UTF-8"
LC_COLLATE="ja_JP.UTF-8"
LC_MONETARY="ja_JP.UTF-8"
LC_MESSAGES="ja_JP.UTF-8"
LC_PAPER="ja_JP.UTF-8"
LC_NAME="ja_JP.UTF-8"
LC_ADDRESS="ja_JP.UTF-8"
LC_TELEPHONE="ja_JP.UTF-8"
LC_MEASUREMENT="ja_JP.UTF-8"
LC_IDENTIFICATION="ja_JP.UTF-8"
LC_ALL=ja_JP.UTF-8

うまくいくと、manコマンドなどで日本語の出力が返されます。

最後に

調べているときに、Ubuntu22.04でのエラー報告をいくつか見かけましたが、自分が試したときには問題は起こりませんでした。
もし、同様の手順でやった際にエラーが生じても、解決法をお答えできないかもしれません。
その点をご了承ください。

実は、この記事は今回Ubuntuを入れたThinkPadで書いた初記事となります。
FireFoxを使っていますが、今のところ使用感に問題はなさそうです。
これから色々と設定をいじっていこうと思うので、それも今後追記するなどして残したいと思います。

参考

Lenovo プラットフォーム環境に Ubuntu OEM イメージをインストール
BIOSでブート順を変更する- Windows 7, 8, 8.1, 10, 11
Ubuntu 22.04 のインストール- 金子邦彦研究室
Ubuntu インストール直後のおすすめ設定
sed コマンド | コマンドの使い方(Linux) | hydroculのメモ
Ubuntu Manpage:sources.list - APT のデータ取得元の設定リスト

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