はじめに
MoneyForwardMe無料版で実現していない「月単位での比較」「1年以上前とのデータ比較」「Zaimみたいな月次比較」をGoogleスプレッドシートで機能拡張しました。
なぜこれを作ったか
筆者は2017年1月家計簿として「zaim」を利用していましたが、下記の事情により、2019年6月より「MoneyForwardMe」に鞍替えしました。
- 2018年後半より支払いのほとんどをクレジットカード・ID・Suicaのいわゆる"キャッシュレス決済"に移行。
- 銀行口座・クレジットカード・ポイントなどの振り分けがzaimではうまくできず、月ごとにクレジットカードの仕様記録をcsvでダウンロード→zaimにアップロード→手修正、と実施していたが、煩雑。MoneyForwardMeでは10個までならクレジットカード・銀行口座を登録でき、かつ、「振替」によって支払い科目を勘定しないようにでき、うまく連携できた
- ※ひょっとしたらzaimでもうまくできたかもしれないが、本題はそこではないので割愛
- そもそも、zaimでの会計科目手修正が煩雑(MoneyForwardだと、修正内容を踏まえて科目振り分けを行う機能があるし、1回ごとの切り替えが1クリックで済む)
ただし、zaimで実現できていた「CSVの出力」「月ごとの比較」「1年以上前とのデータの比較(去年と比べて支払いはどう変わったか)」が無料版では使用できませんでした。
そこで、「使用できないなら自分で作ろう」と思い立ち、作成しました。作成時間は6時間です。
この資料の対象
- MoneyForwardMeでも年単位での比較をしたい人
- Zaimの比較画面が使いやすくて好きだったのでMoneyForwardでも実現したい人
- 1つのクラウドサービスにデータを持たせ続けることに抵抗感を感じる人
- とはいえ、結局Googleスプレッドシートにデータを持たせている・・・という点に関しては今回は考えないものとする。「1つのクラウドサービスにとらわれない」くらいの気持ちで読んでいただければ幸いです
前提知識
- MoneyForwardMeの独自用語については説明しないものとする。
- 初めてログインしてからこのQiitaを書くまでに8時間くらいしか作業していないので、理解するのにそこまでは苦しくないと思われる
作成資料
- ダミーデータ作成のため、random関数を多用しているためデータが都度切り替わります
機能説明(シート説明)
使用方法
①MoneyForwardMe「会計」タブから、月次で作成した項目を手動コピーする
②コピーした内容をGoogleスプレッドシートに貼り付け、整形
- 作成したシートは月ごとに保存
③"集計表"、"集計表(年次)"で月ごとの集計方法を確認する
④月ごとの詳細はシート内のリンクを設置
- シート内のリンクについてはGoogleAppScriptを使用(スクリプトはここから引用)
実現したいこと
- 月vs月の比較ができるようにしたい
- 月次の費用遷移を見られるようにしたい。MoneyForwardMeは1年以上前のデータは閲覧できないので、閲覧できるようにしたい
集計表

集計表(年次)

MoneyForward拡張

templete および YYMM
- 「CSV出力」の機能にも該当する。
- 月ごとの集計も兼ねる。

機能拡張
- MoneyForwardMeでは中項目の追加ができる。Googleスプレッドシートの行追加で対応可能。グラフの描画範囲に注意すること。