はじめに
以下のような案件が発生しました
「現在使用している共有ドライブから、別の共有ドライブにファイルを移動させたい」
普通のweb開発案件ではなかなかお目に書かれませんが、
ハッカソンやシビックテック界隈では、開発の整理などのため、Googleドライブのフォルダを移動させることがたまにあります。
注意
本調査は2020/7/24-27の間に行った調査です。
その後、Googleドライブの仕様変更などにより、本記事とは異なる動作をする可能性があります。
また、「共有ドライブ」は検証の範囲外です。(G-Suite使ったことない)
結論
- 元のURLを使うなど、「同じもの」を使いたいときには、「移動」を使う。(jsonのURL、Googleフォームの外部公開URL等も引き継がれる)
- 「全く別のもの」を作りたいとき、「コピー」を使う
- Googleドライブのフォルダの編集権限は、移動先の編集権限+ファイルに設定された編集権限が設定される。コピーの場合はファイル設定の編集権限は破棄される。
実験①:Googleスプレッドシートでの検証
検証用のプログラム
https://iamakawa.github.io/GSphreadSheetTest/
Googleスプレッドシートから表を表示するだけの簡単なプログラムです。
コピー・ダウンロードの場合
「コピー」すると、スプレッドシートのIDが変わってしまうため、参照元のプログラムを変更する必要があった。(ダウンロードと同様)
移動の場合
「移動」すると、IDが変わらない。プログラムを変更する必要なし。
他の「共有フォルダ」に移動しても、IDが変更しない。
実験②:Googleフォームでの検証
検証用のフォーム
コピー・ダウンロードの場合
「コピー」 すると、フォームのIDが変わってしまうため、参照元のURLを変更する必要があった。
「ダウンロード」できない。(フォルダごとダウンロードすると、フォームを再現したHTMLと回答結果のcsvがダウンロードされる)
移動の場合
「移動」すると、IDが変わらないため、外部公開のURLの変更の必要なし。
他の「共有フォルダ」に移動しても、IDが変更しない。
実験③:Googleドライブでの検証
何を調査するか
調査した結果
-
フォルダの「コピー」は不可。一旦ダウンロードした後、アップロードし直した結果、アカウント①②両方の編集権限はなかった。
終わりに
Googleドライブの共有が、フォルダ・ファイル単位で管理されており分かりやすいと感じました。