概要
asepriteというピクセルアートに特化したソフトがsteamでセールが来ていた。
ほーんと眺めていると、このソフトはソースコードが公開されており自分でビルドすることができるらしい。
試しにビルドしてみました。
この記事はそのメモやまとめです。
すでに設定済みの項目がいくつかある。
試行錯誤しながらやったので、手順として不要かもしれない。あくまでメモ用。
準備
今回は私の作業環境のwindwosで進めます。
必要なものは以下にまとめられています。
git
私はソースコードのダウンロードはwidonws gitを利用しました。
インストール方法はググるとすぐに出てきます。
インストールさせたらコマンドプロンプトでインストールされていることを確認しましょう。
git --version
Visual Studio Community 2022 + Windows 10.0 SDK
こちらからダウンロードできます
以前にVSをインストールしていたので、Visual Studio Insallerを利用して、Visual Studio Community 2022 + Windows 10.0 SDK
をインストールします。
公式の手順だと以下のように英語です。
日本語ではC++ によるデスクトップ開発
にチェックを入れて必要なものをインストールさせてください。
CMake
こちらからWindows x64 Installer:
の最新版をダウンロード。
インストールする項目でPATHを通すかどうか聞かれるので忘れずにチェックを入れてください。
Ninja
こちらからninja-win.zip
をダウンロード
解凍したninja.exe
をPATHが通っている場所においてあげます。
私はC:\ninja\bin
において手動でPATHを通しました。
PATHの通し方は
を参考にしてください
skia
こちらからwindows最新版Skia-Windows-Release-x64.zip
をダウンロードしてください
ダウンロード後、解凍し中身をそのままC:\deps\skia
に配置してください
ソースコード
管理者権限でコマンドプロンプトを開き、以下を実行。
ダウンロードする場所はどこでもいいです。
cd %HOMEPATH%
git clone --recursive https://github.com/aseprite/aseprite.git
cd aseprite
git pull
git submodule update --init --recursive
versionを書き換える
そのままビルドすると以下のようにversionがv1.x-dev
になるのであらかじめ書き換えます。
コミィティを見ると以下のような回答がありました。
ブランチを別で切っているようですが、別にそこまでする必要がないのでファイルだけ修正します。
(やってみたのですが、サブモジュール関連がややこしくてヤメました)
What I did was to checkout the release tag on GitHub git checkout tags/v1.2.37 -b v1.2.37 and > changed the line src/ver/CMakeLists.txt:5 to specify which the version v1.2.37 manually.
aseprite/src/ver/CMakeLists.txt
の5行目を修正してあげる。
# Version of Aseprite
-set(VERSION "1.x-dev")
+set(VERSION "1.3.2")
これで必要な素材が揃いました。
ビルド
あとは手順通りにビルドするだけです。
管理者権限でコマンドプロンプトを開き以下を実行。
call "C:\Program Files\Microsoft Visual Studio\2022\Community\Common7\Tools\VsDevCmd.bat" -arch=x64
さらに以下を実行。
cd aseprite
mkdir build
cd build
cmake -DCMAKE_BUILD_TYPE=RelWithDebInfo -DLAF_BACKEND=skia -DSKIA_DIR=C:\deps\skia -DSKIA_LIBRARY_DIR=C:\deps\skia\out\Release-x64 -DSKIA_LIBRARY=C:\deps\skia\out\Release-x64\skia.lib -G Ninja ..
ninja aseprite
完了するとaseprite\build\bin
以下にexeファイルが作成されるので起動できるかチェックしましょう。
日本語化
無事起動できたので日本語化させます。
参考資料