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化学メーカー勤務の研究職がAIを学んで転職するまで

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はじめに

どうも最近ワドルドゥが可愛くてフィギュアを集めまくっている者です。
今回は、大学→大学院→社会人と化学専攻で進んだはずなのに、転職先ではAI関連の業務に携わることが叶った経緯を紹介したいと思います。

対象者

この記事の対象者は

  • 転職を考えている人
  • AI・プログラミング初心者
  • この世のすべての人

です。

なぜ化学を選択したか

まずは私が化学で飯を食っていこうと決意した理由です。
単純明快、女の子が多いから
高校の化学の先生が楽しそうに授業をする様を見て、面白いのかな?と興味を抱き、先生に相談したことがきっかけです。

僕「先生!化学って面白いですか?」
先生「ルシャトリエ!ルシャトリエ!」

先生が言うには高校の化学は氷山の一角にしか過ぎないとのこと。
高校化学はほとんどが嘘であると言われ、真実を学びたいという想いから化学の道に進みました。
※嘘と書きましたが、正確には事実の表面のみ高校で習っており、実際にはもっと奥深い学問であるという意味です。

大学では、化学の真髄に迫りましたが、スプラトゥーンが楽しすぎてあまり学べませんでした。
そんなこんなで物理化学や電気化学を専門に研究室に所属し、大学院へと進学。
現職の会社も化学メーカーで、
「とりあえずいろんなことやってるしやりたいこと見つかればいいな~」
くらいの気持ちで入社しました。

AI・プログラミングとの出会い

ある日、実験中に

上司「○○君、パソコン得意?」
僕「まあ検索したりする程度は…」
上司「Excelできる?」
僕「少しは…」
上司「じゃあ、AIやろっか!」

ということで、まったく納得のできない出会いをしました。
そのせいか、最初の1年くらいはプログラミングを避けていました。
やったとしてもBIツールを軽く触ったり、ノーコードツールであるKNIMEでデータ処理してみたり程度でした。

そんなあるとき、他事業所の先輩から

先輩「Pythonやんないの?」
僕「難しそうなんでやらんす。コード見るだけで拒否反応あるっすわ。」
先輩「Pythonの1行がKNIMEの1ノードって言ったら?」
僕「なんかオススメの教材あります?」

ということで丁度データ解析や機械学習による時系列データの予測の案件が降ってきたので、Pythonを学ぶことにしました。
以上が私のプログラマーとしてのスタートラインです。

転職するまでにやったこと

私がプログラミングを始めたころはChatGPTはまだなかったので、ひたすらググってました。
基本的にはQiitaの記事を見ながら、わからないことを1つ1つ解決していましたね。
以下の記事でStack Overflowは使うなと天才ハッカーが言っていたので、極力見ないようにはしていました。

はじめはif文やfor文ですら、苦手で全然理解できませんでしたね。
そんなレベルなのに機械学習のコードはいじらされていました。
そんなレベル感のまま半年はうまくいかずに周りに迷惑をかけていましたが、お世話になっていた先輩が異動することになり、私が所属する事業所のAIチームの統括をすることになりました。
なぜ入社4年目になる小童が?と思いましたが、いい機会だなということもありやってみることにしました。

まあ、うまくいかない。

管理ってなにするの?技術アドバイザーってどこまで理解すればいいの?とアタフタしてる中、AWSのクラウド設計を担当していた先輩が退職され、その仕事の引継ぎをしました。
また厄介なのを置いていきやがったこの業務は同期と協力して、先輩がやり残していた部分を2か月かけて完遂することができました。(あとから聞いた話ですが、このクラウド設計を外部委託した場合、3か月で2000万円以上するそうです。ボーナスくれ)
このあたりからなぜか自信がついてきて、別の同期に協力してもらいながら統括としての役割を果たせるようになりました。

その勢いで、会社のAI/DXの意識が低すぎると感じたため、部署長に「全社の若手向けに教育をさせてくれ」と直談判し、実際に講師としてAIやプログラミングの基礎的な教育を同期3人で行っております。(最初は所属事業所のみだったんですが話がどんどん大きくなった)

まとめると、

  • チーム統括
  • 機械学習モデル作成
  • Pythonでのデータ処理
  • AWSクラウド設計(セキュリティ構築)
  • 教育実施

このような経験を約1年間で積むことができました。

転職を決めたきっかけ

現職では自身のスキルアップが低迷すると感じ、もっと専門的にAI/DXをやっている組織に飛び込むべきだと判断したためです。
AI・プログラミングを学んでいくうちに、化学の知識・経験をもとにAI/DX、プログラミングをもっと学びたいと思いました。
転職先でもAIやプログラミングの知識や経験を活かしたDX業務に携わる予定です。

転職活動を終えて思ったこと

まずプログラミングスクールは行かなくてもなんとかなるなって思いました。
そもそもやってる内容が違うとは思いますし、私の場合は実際に課題が与えられていたので実践的なスキルを学ぶことができる良い環境にあったともいえます。
しかし、メーカー勤務の人がプロセス効率化のためのDXを目的にプログラミングを学ぶ場合は、プログラミングスクールは不要であると感じました。
Udemyの講座もありますし、Qiitaのような技術記事もあります。
独学でなんとかなると思います。

また、私は機械学習を専門でやっていたので、kaggleやNishikaなどのデータコンペで実際にデータに慣れたり、Qiitaにアウトプットすることで知識をつけていくことができました。
正直、スキルアップは自分のやる気と行動力だなって思います。

まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございました!
ダラダラと書いてきましたが、まったくの初心者でも1年ちょい頑張れば、専門的に仕事ができるということを伝えたかったです。
チーム統括でメンバーの指揮の上げ方、データコンペ参加や技術記事でのアウトプットなど勉強熱心さ、AWS使用、教育実施にあたる行動力あたりを転職活動を通して評価してもらえました。
転職先でも、私の圧倒的行動力を見せつけてやりたいと思います。
まだまだ未熟だとは思いますが、チャレンジングな精神は忘れずに学び続けて経験を積み、いち早く会社に貢献できるようになりたいですね。
そのためにまずはAWS認定資格でも取るか~。
それでは!!!

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