\input{file}
$\mathrm{\TeX}$で論文とかそこそこ長い文章を書くときは\input{file}を使ってファイルを入れ子にする。
でもこのfile名、基本は相対パスで書くけれど、実はコンパイル実行時の作業ディレクトリからの相対パスだったりします。
document.tex
\documentclass[12pt]{article}
\input{config.tex}
\begin{document}
\input{introduction.tex}
\end{document}
普通はこうする。
normal
$ latex document.tex
-------
|__ _ parent/
|__ _tex-files/ # 作業ディレクトリ
|
|_ document.tex
|_ config.tex
|_ introduction.tex
何も問題ない。
じゃあ次はどうなるか
on-parent
$ latex _tex-files/document.tex
-------
|__ _ parent/ # 作業ディレクトリ
|__ _tex-files/
|
|_ document.tex
|_ config.tex
|_ introduction.tex
本文もファイルたちの相対位置も変わっていないけれど、これだとエラーが出る。
作業ディレクトリの下にconfig.texもintroduction.texも見つからないからだ。
じゃあこれはどうだ
on-parent
$ latex ../dir1/document.tex
-------
|__ _ parent/
|__ dir1/
| |
| |_ document.tex
|
|__ dir2/ # 作業ディレクトリ
|
|_ config.tex
|_ introduction.tex
想像の通り問題なく通る。
どこからコンパイルしても正しく動作するようにするには、
やはり絶対パスを書くしかない。
しかし絶対パスで書いてしまうと可搬性がなくなってしまう。
とりあえず思いつく解決策としては、どこからコンパイルしようともlatexコマンドは規定の作業ディレクトリで起動するようなスクリプトを組み、
latexではなくそのスクリプトを通してコンパイルする、といった手法だろうか。