内容
EC2専有ホストは、顧客専用の物理サーバー上でEC2インスタンスが稼働する仕組みです。本記事では専有ホストの設定項目からその動作について確認します。
インスタンスファミリー
インスタンスファミリーを選択します。この際、「複数のインスタンスタイプをサポート」という項目があります。
-
無効の場合:特定のインスタンスタイプ(例:m7i.large)のみが専有ホスト上で起動可能です。
-
有効の場合:同一ファミリー内の異なるサイズ(例:m7i.large、m7i.xlargeなど)のインスタンスが起動可能になります。
専有ホスト上で起動可能なインスタンス数は、ホストの物理コア数とインスタンスタイプによって決まります。たとえば、m7i ホストは、ソケット数2×物理コア96が上限となります。各専有ホストで実行可能な上限のインスタンス数はこちらにも記載があります。
インスタンスの自動配置
専有ホストでEC2インスタンスを起動する際には、インスタンス作成画面で以下の2つの設定方法があります。下記のターゲットホストの箇所です。
- 専有ホストIDを指定する
- ホストリソースグループを指定する
「インスタンス自動配置の有効化」を有効にすると、以下の動作になります。
- ホストリソースグループ内の任意のホストで起動が可能になります。
- 空きがない場合、自動的に新しい専用ホストが割り当てられます。
ホストの復旧
物理ホストに障害が発生した際、自動復旧を有効にしておくとインスタンスの自動復旧がされます。こちらには下記の様なパターンが記載されています。
- ネットワーク接続の喪失
- システム電源の喪失
- 物理ホストのハードウェアまたはソフトウェアの問題
動作としては新規に専用ホストが割り当てられてインスタンスが移動します。
m7iインスタンスタイプは、2025年5月13日時点では自動復旧の対象外です。
ホストメンテナンス
専有ホストでパフォーマンスの低下が検出された場合、追加ホストが割り当てられます。ホストが割り当てられると、インスタンスに応じてライブ移行ホストメンテナンスまたは再起動ベースのホストメンテナンスを使用してインスタンスが移行されます。
- ライブ移行(24時間以内に自動的に移行)
- 再起動を伴うメンテナンス(スケジュールされた時間に再起動にて移行)