1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Incident Managerで電話する

Posted at

内容

AWS Systems ManagerのIncident Managerを使用して、以下のようなエスカレーションフローを構築してみます。CloudWatchアラームが発生した際、まずメール通知を行い、対応者が承認を行わなかった場合に電話通知を実行する流れです。

inc01.png

仕組み

CloudWatchでアラーム状態になった際のアクションとして、Incident Managerの「対応プラン」を指定します。対応プランでは、インシデント発生時の処理を定義できます。通知を行うには「エンゲージメント」の設定を行います。Eメールや電話のほか、チャットチャネルに通知したり、Systems Managerのランブックを使用して自動アクションを実行することも可能です。

inc02.png

今回は Eメール通知および電話通知を設定するため、対応プランの中でも「エンゲージメント」の設定を行っていきます。

inc03.png

まず、コンタクト(連絡先)の設定を行います。ここでは「コンタクトチャネル」を設定します。コンタクトチャネルでは、Eメールや電話番号など1つ以上の連絡手段を定義できます。また「エンゲージメントプラン」により、どのタイミングで通知を行うか(何分後にどの連絡先に通知するか)も指定可能です。

inc04.png

今回はEメールアドレスを1つ定義します。また、即時に通知を行うため、通知タイミングには「0分」を指定します。Eメールアドレスを設定すると、そのアドレス宛にアクティベーションコードが送信されます。このコードを入力することで、コンタクトチャネルが有効化され、通知に使用可能となります。

inc05.png

次に、別のコンタクトを定義し、音声(電話)通知の設定を行います。

inc06.png

先ほどと同様に、コンタクトチャネルとして電話番号を追加します。音声通知では、指定した電話番号に英語の音声でアクティベーションコードが読み上げられます。これを入力することで、電話通知チャネルも有効化されます。

inc07.png

作成したコンタクトチャネルをもとに、エスカレーションプランを構成します。

inc08.png

以下の設定では、まずEメールのコンタクトに通知し、3分後に電話のコンタクトへ通知するようになっています。「確認により、プランの進行が停止します」を選択することで、Eメール通知を受け取った対応者が承認を行った場合、次の電話通知はスキップされます。

inc09.png

Incident Manager側の最後の設定として、対応プランを作成します。

inc10.png

対応プランではランブックの指定なども可能ですが、今回は「エンゲージメント」を設定し、先ほど作成したエスカレーションプランを指定します。これにより、インシデント発生時に定義された連絡フローが自動で実行されます。

inc11.png

次に、CloudWatchアラーム側の設定を行います。

inc12.png

アラーム状態時のアクションとして、作成済みの対応プランを指定します。

inc13.png

CloudWatchでアラームをテスト発生させると、Incident Managerにインシデント情報が表示され、同時に確認コードが記載された Eメールが届きます。Incident Managerのコンソールから確認コードを入力し承認を行うと、次の電話通知は行われません。

inc14.png

Eメール通知を無視した場合は、設定された電話番号に電話がかかってきます。音声で読み上げられる確認コードを入力することで、電話通知からも承認操作を行うことが可能です。

inc15.png

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?