MacOSとWindows10のVLAN
MacとWindows10 PCとにVLANタグを付加して通信させたときの備忘録。
ネットワーク構成
MacおよびWindows10 PCにはリンクローカルアドレスが割り当てられ、タグID”10”であるVLANを設定する。また、途中の経路にMirroring L2 Switchを設け、Wiresharkが搭載されたPCで、Mac-Windows10 PC間のデータをキャプチャする(見る)。
設定
Windows 10 PC
ネットワークアダプタの詳細設定にて、VLAN IDを設定する。
Mac OS
システム環境設定のネットワークから、仮想インターフェースを管理をクリック。
新規VLANクリック。
名称やタグIDを入力。
ただし、VLANを設定するネットワークI/Fを未使用にする必要があるようだ。
最終的には下記のような状況となる。
ifconfigの状況は下記。”vlan: 10”が見える。
vlan0: flags=8843<UP,BROADCAST,RUNNING,SIMPLEX,MULTICAST> mtu 1500
options=3<RXCSUM,TXCSUM>
ether 04:ab:18:yy:xx:zz
inet6 fe80::b0:edca:xxf:zzzz%vlan0 prefixlen 64 secured scopeid 0xf
inet 169.254.98.55 netmask 0xffff0000 broadcast 169.254.255.255
nd6 options=201<PERFORMNUD,DAD>
vlan: 10 parent interface: en6
media: autoselect (100baseTX <full-duplex>)
status: active
検証
MacからWindows10 PCへのpingの実行。
Wireshark PC
Windows PC利用。VLANタグを見せる(キャプチャする?)には、ネットワークI/Fの詳細設定にて、下記設定が必要。
これについては、記事「RealtekのNICでタグVLANのタグをパケットキャプチャで確認する」から情報を得た。
実際のキャプチャデータは下記である。
タグID”10”が見える。
Mac (169.254.98.55)
MacのWiresharkでは、利用するネットワークI/FとVLAN I/Fとの選択ができる。
利用するネットワークI/F
VLAN I/F
VLANタグID”10”が見えない。(これらはWiresharkの仕様なのであろう。)
Windows 10 PC (169.254.50.205)
Wireshark PCと同じ設定(”優先度およびVLAN無効”)をすると、VLANがオフとなってしまうため、VLAN通信とWiresharkによるタグIDの同時表示は不可。
それなりに奥が深い。
EOF