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プログラマのための英語・外国語Advent Calendar 2017

Day 23

落ちこぼれの学生だった僕が英語の通訳で技術コミュニティに貢献できるようになるまでにやったこと

Last updated at Posted at 2017-12-22

この記事は、プログラマのための英語・外国語 Advent Calendar 2017 23日目のエントリーです。

Disclaimer

はじめにお断りしておきますが、僕がこれから書く内容は、技術的に大きく成長できるものではありません。また、皆さんがよくQiitaで書かれているような1年でとかnヶ月でどうなったとかいう勉強の成果を発表するエントリーでもありません。

僕のエントリーによって、英語を話せるようになりたい人だったり、読み書きだけじゃなくてちゃんと自分の気持ちを人に伝えられるようになりたいと思っているエンジニアの方に少しでも参考になるようであれば幸いです。

英語をやろうと思ったきっかけ

英語が話せなかった頃の話

初めてTOEICを受けたのは18歳くらいの頃で、学校の団体受験で受けたTOEIC IPだったと記憶しています。
そのとき得点はたしか380点で、言っちゃえば普通の(むしろ現役の学生としてはいただけない)点数でした。

当時、League of Legendsと呼ばれるゲームが日本で流行りだしており、興味本位から僕も始めてみることにしました。

ネトゲで煽られる生活

当時LoLで遊ぶといえば、NA(North America)のサーバーに接続するのが一般的でした。英語がわからないなりにチュートリアルをやったりAIを倒したりしながらとりあえずレベル上げをする生活。
しかし、対人戦を始めてからは少し様子が違ってきました。

相手や味方が煽ってくるのです。

最初はわけがわからないので無視していましたが、あまりにも特定のフレーズをたくさん見るのでとりあえずぐぐるとこれがまたひどい言葉でした。こんなこと言ってくるのかよと思いながらゲームしていると、次に別の感情が芽生えてきました。

こいつら煽ってくるのそろそろムカつくし言い返したいな

僕が初めて覚えた単語はWhat the f***でした。

少しずつ悪い言葉を覚え、わからないなりにもチャットで応戦できるようになった僕はある勘違いをしました。

あれ、俺英語喋れてんじゃん。

何を思ったか、言語交換のウェブサイトに登録して、チャットをするようになったのです。
当時はSharedtalkというロゼッタストーンが運営するチャットのウェブサイトがあり、そこでいろんな人達が言語を勉強するためにチャットをしていました。

チャットルームに入りこんなことを書きます。

Hi all.
Wtf you doing?

ようお前ら、何してんだ?という意味のこのフレーズ、確かに訳してもそうなります。
でもニュアンスはこんな感じです。

ようお前ら。
おいてめえ何してんだこのやろう

当然周りからはなんだこいつという空気がひろがり、それに最初気づかなかった僕は、日本人の女性の方に指摘していただきました。
君の英語は汚いしみんなすごいびっくりしてるよ。と。

知らないってこわいんだなあ。と当時のことを思い返したびに思いますが、今でも、僕は言葉のニュアンスをとても大事にして英語を日々話しています。

やったこと

英語で友達作り

前述の一件で反省した僕は、いろんなサイトで英語を話せる友だちを作りたい!と思うようになりました。
何人かの友だちができると、お互いに拙い英語と日本語を使って自分の意志を表現するように努力して、少しずつ仲良くなれるようにもなってきます。
今でも数人は当時からずっと仲良く付き合っていて、フィンランド人の友だちは去年と3、4年前に日本に来たので一緒に遊びました。
カナダ人で日英翻訳を専門とする友だちも今日本に来ていて、何度か一緒にご飯を食べに行ったりしています。

友達作りにはもちろん大変なこともあります。
そもそも、言語を交換するという目的だけでLong term friendshipを形成するのは非常に困難です。

当時書いたものにこんなエモいのがあったので晒します

以前インターネットで知り合った言語交換パートナーに、こんなことを言われた。
まず事の背景として、僕と彼女は基本的に英語で話していた。特別な理由は僕の中では無かったが、なんとなく外国人と話をするときは日本語よりも英語のほうが心地が良い(フランクに話せる)と思っているからだと思う。
そして、僕は何度か彼女に対して、いつでも日本語で話しても良いよ というスタンスでいたつもりだったし、実際そのように伝えていた。

ある日、いつものように会話していて、そろそろ日本語で話したら?と持ちかけてみたら、彼女が急に不機嫌になった。
僕には理由が分からず、不躾にも直接聞いた。本当に分からなかったからだ。
そして彼女は自身の気持ちを教えてくれた。

僕は彼女の日本語に対して軒並み英語で返事をするので、彼女にとってはなんの練習にもならない。彼女は日本語がある程度話せるレベルにあるので、もっと自分と日本語を使って対等に向き合ってくれる人が欲しいというのだ。
僕の言葉は、はっきり言えば親切を装ったただの上から目線のお節介にしか聞こえないという話であった。

それを聞いたときにはかなりショックを受けたが、彼女の言い分はとても正しい。彼女は英会話講師になりたいわけではなく、日本語を勉強したかったのだ。

僕はこの時初めて、言語交換という行為の大切さや、難しさ、そしてパートナーに対する姿勢について深く考える機会を貰ったと思う。

やばいですねだいぶ拗らせてますね。
こんなやつには絶対なりたくないと僕も思います。:sweat:

相手も人間であって、相手にも目的があるから言語交換のパートナーになってくれているんだ、という敬意はお互いに持ちたいですね。友達とかそれ以前の話として。

友だちを訪ねてたった一人でアメリカ行ったりヨーロッパ行ったり、非常にいい関係の友人がいることにありがたみを感じています :smile:

映画の猿真似で発音を頑張った

同カレンダーの前のエントリーでも書いた内容と少しだけ被っていますが、こんなことをやりました。

  • もうストーリーを知っている映画で
  • 英語の音声をつけて
  • 英語の字幕で映画を見て
  • セリフをひたすら真似る

3つ目までは正直よくある勉強法だと思います。

セリフをひたすら真似るっていうのは、ひたすら同じセリフを繰り返しつぶやき続けるとかそういう話です。

当時僕はまだ実家にいたので、近所の人からは、○○さん家って外国人の方が住まれているんですか?とか聞かれるくらいには激しくやってました。

発音は舌と喉と口が全て組み合わさって綺麗になるので、普段から使わないとどうにも矯正はできないと思います。

TEDの動画を見る

こいつじゃないです

↑こいつではなく、↓こいつです
こいつ

僕のお気に入りはこれです。
教育という分野自体面白いし、この人のユーモアもかなりのものなので。。。

海外のジョークやユーモアの鍛え方

正直、ジョークとか見ても全然わからん、ってなりますよね。
僕も最初はそうでしたが、以下の方法で解決しました

  • 友だちに何が面白いのか聞く
  • なんとなくでいいのでコンテキストとして必要な文化や歴史の事柄について調べる
  • 海外ドラマとかをひたすら見る
  • 下ネタを愛す

今でもまだ分からないものはありますが、Big Bang Theoryを見ても字幕無しで8割以上は理解できるようになりました。

英語力を測りたいときの指標

TOEICは初心者から中級者までにかけて、英語を理解できているかを測る上で非常にいい指標になると思います。
でも、この目的で受ける場合は絶対にTOEICのために勉強しないでください。
自分の純粋な英語力を測るには、多少不安でも前日はハナホジってさっさと寝ましょう。
当日も一切参考書は持ち込まずどっしり構えて受けるのが大事です。
TOEICノー勉チャレンジ、推進していきたいです。:muscle:
(今までの得点推移: 380 -> 380 -> 630 -> 705 -> 875)
こんだけ偉そう言ってる割に900いってねえじゃん、っていうのはその通りです。真摯に受け止めます。
でも相手のことを理解してコミュニケーションがとれることとTOEICの点数が990いってないことには正直相関はないと思います。
むしろ、僕より英語が話せない人でTOEICの勉強してない状態で点数が高い人には、上記の方法の1つでもいいので継続的に実践していっぱい話せる人になってもらえたら、僕はそれだけでとても嬉しいです。

今はなにができるのか

ここまで、およそ7年近くの歳月をかけて英語に親しんできた僕ですが、未だパーフェクトに話すなんてことはできません。
でも、それで良いんだと思います。妥協とかではなくて、人と人とのコミュニケーションに必要なのはお互いを理解しようとする気持ちだったり、言語を超えた心のつながりを作ることだと思っているからです(めちゃくちゃエモい)。

今は、所属しているOSSのコミュニティや、会社で迎える外国人のゲスト相手に通訳として応対したり、英語で来た電話応対も大体僕に転送されるようになっています。
あとは、連れがオーストラリア人なので、連れと話したり連れの家族と話すときは全部英語です。お父さんめっちゃ訛ってるのでけっこうつらいです。

外国人が日本語で完璧に話していなくても理解できるように、僕らも頑張って伝えれば相手は理解してくれます。
その上で、相手にわかってもらえるようなジョークや日常会話のコンテキストで話を深めると、ビジネスパートナーである以上に、僕らに心をひらいてくれるようになります。
そういうつながりをたくさんつくっていくことで、エンジニアとして間接的に成長できる部分もあるんじゃないかって僕はおもうのです。

最後に、僕がスピーキングどんなもんなのかっていうところだけ動画ではって終わりにします。
知り合いが録画したものなのでぶれてるのと短いですが、一番直近で話しているのが写ってるのがこれだったので・・・すみません。

futureとかthatはめちゃくちゃオーストラリアっぽく訛っているので、アメリカンな英語に親しい人には少し違和感があるかもしれません。

Qiita用に動画のせる pic.twitter.com/HHEhVRkVFa

— inductor (@htj_fusion) 2017年12月22日

以上!です!
長々と読んで頂きありがとうございました。
マサカリはゆっくり投げていただけると幸いです。

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