ESXi Arm Edition の新しいバージョン v1.1 登場!
先日紹介した ESXi Arm Edition ですが、さすが Flings だけあって既に次の更新版が登場しています。今回登場したのは v1.1 で、いくつかのバグ修正と新しいプラットホームのサポートが行われています。
v1.1 の変更点
- [ESXiホストを分散スイッチに追加した後のPSOD 発生] (https://flings.vmware.com/esxi-arm-edition/bugs/1098)に対する修正
- Arm N1SDPプラットフォームのサポート
- Neoverse N1CPUでのVMのサポート
- LS1046AおよびLX2160Aプラットフォームのパススルー安定性の向上
- vCenter / DRS の誤ったCPU使用率の修正
- VMストレージがいっぱいになった際 VM がクラッシュする問題の修正
- 非コヒーレントDMAデバイスサポートの安定性のための修正
- インストーラー:3.125ではなく4GBの4%以内のRAMサイズを許容します(サポートされていないRK3399ボードの場合)
- シリアルポート処理の改善(サポートされていない/不明なボードの場合、ファームウェア構成エラーに対しての回復力改善)
多分 Raspberry Pi 4 に関係するのは PSOD と VM クラッシュと Non Coherent DMA 位でしょうか。テストしてみないとこのあたりがどのように変わったかはちょっと判断できません。
v1.1 の入手
前回の ESXi Arm Edition v1.0 のページがそのまま v1.1 になっていますので、特に別の所に行ってダウンロードする必要はありません。今後のアップグレードも同様になっていくものと思います。
今回の v1.1 のiso イメージは VMware-VMvisor-Installer-7.0.0-17068872.aarch64.iso です。vSphere HA 関連の 2つのファイルは前のままの vmware-fdm-7.0c-16620014.arm64.vib および vmware-fdm-7.0d-16749671.arm64.vib になります。
v1.1 のインストール
これは前回の v1.0 と変わりませんので、こちらを参考にインストールしてください。
ARM版 ESXi 7 をインストール
今回のバージョンも vCenter Server Appliance は 7.0.c または 7.0.d までしか使えません。上記 2つの vib はそれぞれの Appliance を使う際に追加インストールしてください。
ESXi Arm Edition での vSAN を作ってみた
こんな感じで作ることができます。
vSAN を構成した Raspberry Pi 4 4ノードクラスタとデータストア
この vSAN 上で ubuntu-20.04.1-live-server-arm64.iso の仮想マシンが稼働していて、vMotion や HA をしています。