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vSphere 7 が登場する前にライセンスの確認を

オープンでベータコミュニティメンバーを募集し、いよいよ登場が間近に感じられるようになった VMware vSphere 7 ですが、ネット界隈ではライセンスがまた変わるような話も聞こえてきています。事実かどうかはここでは語りませんが、今まで何度かあったライセンスの変更について書いてみます。
** 正式に 1CPU 32コアまでのライセンスで、超えた分も 32コアごとに追加で買うという形になりました。以下のブログに掲載した資料に詳細書きました。
「vSphere 7 へのアップグレードについて」まとめてみた(https://imaisato.hatenablog.jp/entry/2020/05/06/050110)

VMware な方言から

市場ではソフトウエアを新しくすることを「バージョンアップ」と読んだり「アップグレード」と呼んだりします。しかし、VMware ではそのどちらも「アップグレード」と呼びます。つまり vSphere のアップグレードとは

  • 使用している既存製品のメジャーバージョンアップ
  • 使用している既存製品のマイナーバージョンアップ
  • 上位ライセンスにアップグレードすること
  • セット製品にアップグレードすること

全てが「アップグレード」と呼ばれます。ちょっとややこしいです。

アップグレードするための要件

この記事が書かれている時点での VMware vSphere のライセンスと関連サービスの契約関係は以下のような形になっています。

  • 製品ライセンス・・・・・・・・・・購入者の所有物
  • サポートアンドサービス(SnS) ・・1年ごとの契約更新

つまり、ライセンスは一度購入すると購入者の所有物になるので永続的に使用していてもライセンス違反になりません。しかし、そのままだとサポートを受けられず製品のアップグレードも出来なくなるので、通常は SnS と呼ばれるサポートアンドサービスも同時に購入し、それ以降は SnS のみ契約更新していく形になります。なので、初めて vSphere を購入する場合(追加購入の場合も)は、

  • 初年度:ライセンス + SnS
  • 次年度以降:SnS のみ

になるわけです。そこで初年度ライセンスと SnS を買って次年度以降の SnS の更新をしなかったけれど、例えば 5 年後にハードウエアのリプレース時に新しいバージョンにアップグレードしたいと考えて手持ちのライセンスを使用してアップグレードをしようとした場合 SnS が4年分契約がない状態なので、そのままではアップグレードしようとしてもすることが出来ません。そこで、この場合は遡って 4年分の SnS を支払いアップグレードするか、新規にライセンスを買い直すかの選択になります。
また、ここまでの話はディストリビューターからライセンスを購入した場合の話で、OEM ベンダーからハードウエアとセットでライセンスを購入した場合、例え SnS を購入していても新しいハードウエアにライセンスを移行できないなどの場合もあるので注意が必要です。(ベンダーによってはできる/できないの区別として bundle / un-bundle のように言っていることがあります。)ちょっと複雑です。

アップグレードパスも重要

ライセンスと SnS によってアップグレードの流れが変わることはお分かりいただけたと思いますが、実は所有しているライセンスによってアップグレードできるパスも変わってきます。このあたり機能が大きく変わってしまうし金額も大きく変わるので注意が必要です。

vSphere 4.x として購入したライセンスを所有し SNS 契約をしてる場合

vSphere 4.x は以下のエディションのライセンスがありました。

  • Essentials
  • Essentials Plus
  • Standard
  • Advanced
  • Enterprise
  • Enterprise Plus

これらはそれぞれ下表のようにアップグレードすることになります。

移行元エディション 移行先エディション 備考
Essentials Essentials
Essentials Plus Essentials Plus
Standard    Standard
Advanced Enterprise Enterprise としてそのまま使い続けられる ★
       Enterprise Plus または有償アップグレードする
Enterprise Enterprise
Enterprise Plus Enterprise Plus

★は SnS が切れたら再契約できないため、有償アップグレードが必須になります。
このように、無くなるエディションへの救済措置がありました。このあたりはvSphere 5.0及びvCenter Server 5.0ライセンスの対応表 (2000327)に細かい記載があります。
※ KB2014802 はこの KB2000327 に代わっています。

vSphere 5.x として購入したライセンスを所有し SNS 契約をしてる場合

vSphere 5.x は以下のエディションのライセンスがありました。(Advanced は無し)

  • Essentials
  • Essentials Plus
  • Standard
  • Enterprise
  • Enterprise Plus

これらはそれぞれ下表のようにアップグレードすることになります。

移行元エディション 移行先エディション 備考
Essentials Essentials
Essentials Plus Essentials Plus
Standard    Standard
Enterprise Enterprise そのまま使い続けられる ★
       Enterprise Plus または有償アップグレードする
Enterprise Plus Enterprise Plus

★は SnS が切れたら再契約できないため、有償アップグレードが必須になります。
この時も vSphere 4.x から無くなった Advanced を Enterprise として使っている場合はそのまま Enterprise として使える救済措置がありました。

vSphere 6.x で消えた Enterprise 対応のエディションのライセンスを持ち、SNS 契約をしてる場合

vSphere 6.x の途中から Enterprise エディションが消えました。

  • Essentials
  • Essentials Plus
  • Standard
  • Enterprise Plus

これらはそれぞれ下表のようになります。

所有ライセンスエディション vSphere 6.x 移行先エディション 備考
Essentials Essentials
Essentials Plus Essentials Plus
Standard    Standard
vSphere 4.x Advanced Enterprise Enterprise としてそのまま使い続けられる ★
       Enterprise Plus または有償アップグレードする
Enterprise Enterprise そのまま使い続けられる ★
       Enterprise Plus または有償アップグレードする
Enterprise Plus Enterprise Plus

★は SnS が切れたら再契約できないため、有償アップグレードが必須になります。
この時も無くなるエディションへの救済措置がありました。
ただ、この vSphere 6.x までの救済措置はあくまでもライセンス体形がソケットごとのライセンス体形なのでそのまま柔軟にできていましたが、vSphere 7 でも同様の措置がされるかはわかりません。VMware の公式発表を待ち、場合によってはライセンスの買い直しとかも発生するかもしれません。ディストリビューターからライセンスを購入し長く使っている場合は注意が必要です。

SNS を契約していない場合や SNS 契約が切れてしまっていた場合

この vSphere 4.x での Advanced や vSphere 5.x および初期の vSphere 6.x での Enterprise のライセンスは SnS が継続している限り救済措置のメリットを享受できますが、一度 SnS が切れてしまうとその救済措置のメリットを継続することが出来ません。そのため、この救済措置の形でライセンスを使用している場合は、所有するライセンスに対する SNS がいつ切れてしまうのかなどしっかり確認しておくことをお勧めします。
ちなみに現在の vSphere のライセンスはこちら にわかりやすく書いてあります。

新しいバージョンにアップグレードした場合のライセンス取得について

vSphere 製品の SnS 契約が有効な場合、My VMware ポータルから新しいバージョンの vSphere のライセンスを取得することが出来ます。新しいバージョンの vSphere に新しくライセンスを入手する必要があるか、どのバージョンのライセンスが適用できるかは、以下の KB に記載があります。
VMware 製品の新バージョンに対するライセンス キーの要件 (2059926)
ライセンスをアップグレードする方法は
My VMware でライセンス キーをアップグレードする方法 (2006974)
にありますので、必要に応じて参照してください。

その他アップグレードに関する情報

VMware Docs のアップグレードに情報がありますが、マニュアルなので通しで読むのは大変です。なので、昔私が書いて製品がリリースされると同時に公開していた資料「vSphere のアップグレードについて ~古い vSphere を最新の vSphere 6.7 にするには~」を参照していただくのが、ここで説明したことも含めてすべて記載してありますのでとっかかりとしては楽だと思います。vSphere 6.7 までのアップグレードの資料ですが、十分役に立つかと思います。(vSphere 7 は既に私は書くことはないので同時公開はありませんが・・・)


次の vSphere 7 ではどのようなライセンス体形になるのか、そしてそれがオンプレミス利用者にどのようなメリットが生まれるのか、そして Project Pacific + Tanzu Mission Control が vSphere 7 から使える(vSphere 6.7 の時のように、新しい機能が最初のバージョンから使えるかどうかは不明ですが)ようになるので、そのためのライセンスも登場するのかも気になるところです。

追記(2020年5月6日)

新型コロナでの Stay Home のお陰でゴールデンウイークに時間的余裕が出来ました。そこで前から気になっていた vSphere 7.0 へのアップグレードを調べて資料としてまとめてみました。
VMware 社公開資料からのまとめなので VMware 社の多くのドキュメントを見れば不要だとは思うのですが、通してどのようにアップグレードすればよいのかを知るためには役に立つかなと思います。
「vSphere 7 へのアップグレードについて」まとめてみたに記事とドキュメントファイルのダウンロード先が書いてありますので、ご興味あればご笑覧ください。

追記(2020年9月17日)

vSphere 7.0 U1 が発表されたので、VMware 社公開資料からのまとめたアップグレードの資料を修正してみました。とりあえず留意点などまだまだ公開されていない部分もあり修正は足りませんが、どうすればよいのかを知るためには役に立つかなと思います。
vSphere 7.0 U1 へのアップグレードに記事とドキュメントファイルのダウンロード先が書いてありますので、ご興味あればご覧ください。

文責:imaisato

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