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Spineデータを映像出力する

Last updated at Posted at 2016-12-19

Spineとは

公式ページによると、

Spine は 2D アニメーション専用に開発されたソフトウェアで、魅力的なアニメーションの作成、そして完成したアニメーションのゲームへの統合に効率的なワークフローを提供します。

という説明の通り、2D静止画イラストをアニメーションさせるツールとなっている
Unityなどのゲームエンジンに組み込める利点から様々なゲームスタジオで採用されており、主に海外では多くの採用実績がある
特徴としては

  • ボーン制御
  • IK
  • メッシュによる様々なデフォメーション

などが挙げられる
あまりガッツリと触っているわけではないのだが、シンプルなボーン制御は結構イイね、と思った
Spine 2016-12-19 13-48-12-790.gif

日本のゲームスタジオでも採用されているような昨今、最近自分のところに来た案件で
「Spineで作成されたキャラクターデータをPVなどの映像に使用したい」というものがあった
その際にちょっと引っかかった「映像出力について」記したい

Spineの映像出力

例えばLive2Dには「AfterEffects用プラグイン」が用意されており、映像との組み合わせは割とすんなり行くのだが、Spineの場合はそのようなプラグインが用意されておらず(というか用意しているLive2Dが特殊例なのだが)、何かしらの「映像」として出力(エクスポート)しなければならない

だが、Spineには「エクスポート用のオプションがほとんど存在しない
特に普通ならありそうな「出力する解像度の設定」が無いので、基本的にエクスポートされる映像の解像度は
オブジェクト全体の解像度(キャラクターの大きさ)
になる。3000 x 3000pxのキャラクターデータならば3000 x 3000pxの映像が出力される

大きく引っかかりそうな点としては

  • RGBAで出力出来ない (v3.6.1.5で改善され、アルファの出力が強化されました)
  • 出力範囲を指定できない(フレームでここからここまで、のようなやつ)
    以上の2点だろうか

WS000042.JPG
見よ、このシンプルなエクスポート画面を

結論

一番手っ取り早いのは

  • QuickTime Animation
  • QuickTime RAW

の2つになると思われる。pngは現状安定していない。更にメチャクチャ処理が重い。

--(※20170421追記)--

以下はv3.6.1.5で改善され、アルファ付きの出力が出来るようになったので、映像用途ではアルファ付きで出力することをオススメします

--追記ここまで--

アルファについては

  • 背景を緑一色なりにしてキーイング処理を行う

という原始的やり方で処理するのが今のところいいのかなと。
キャラクターによっては「半透明」なオブジェクトがあったりして、これも一概にベストソリューションでは無かったりする。その際は「半透明オブジェクトだけ出力する」などの工夫で乗り切れると思う。
test f0007.png

ちなみにFPS指定は30だろうが60だろうがソフト側で勝手に補完してくれるので、スロー処理などをしたいならば60、120などを指定しておくとよい。

たまに起きる問題として、いざエクスポートしようとしても「本来出力されるはずの解像度」でエクスポートされない時がある。3000 x 3000px解像度のキャラクターアニメーションをエクスポートしたら何故か「巨大な黒い空間の中央にポツンとキャラクターがいる」映像が出力されるのだ。
現バージョンだとほとんど起きないようだが、それでもたまに起きる時があるので解決方法として

  • 全てのタブ(パネル)を閉じた状態でキャラクターを100%表示してエクスポート

というのを行うと問題が解決されるので、もし困ってしまった際は試して頂きたい

以上となっております

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